こんにちは!(^^)!
では問題です!
次の事例を読んで、問題30、問題31について答えなさい。
[事 例]
Kさん(75歳・女性)は、小学校教諭を定年退職した後、しばらく趣味やボランティア活動を楽しんでいたが、認知症を発症し、介護老人福祉施設に入所した。見当識紹介や記憶力低下がみられた。入所後、初めて息子夫婦が面会に来た。Kさんは息子に向かって、「ここで、国語を教えているの」と嬉しそうに語った。息子夫婦は面会を終えて、介護福祉職のところに相談したいとやって来た。困惑したような表情の息子から、「母が、学校で教えていると言った時、どうしたらよいでしょうか」と質問があった。
【問題30】
このときの、息子に対する応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「ここは学校ではないので、息子さんから直してあげてください」
2 「お母さんの教員としての誇りを大切にしてあげてください」
3 「お母さんの認識を改めるための何か良い知恵はありますか」
4 「認知症が進行しているので仕方ありません」
5 「私たちも息子さんと同じように困っているんです」
Kさんの見当識障害の対応になりますね!
では解説していきます!
1:×
否定することでますます不安が募ってしまうので×です!
2:〇
Kさんの自尊心を傷つけず、息子さんの気持ちも考えた応答になっています!Kさんの言動も肯定できていますね!
3:×
息子さんがどうしたらいいか困っているのに、逆に質問で返すことは適切な応答とは言えないですね!
4:×
息子さんの気持ちに寄り添った応答になっていないので×ですね!
5:×
息子さんの悩みが介護福祉職の主語になっています!
【問題31】
Kさんの症状は進み、自分から話すことはほとんどなくなり、こちらの問いかけにも応えたり応えなかったり、という状況になった。
このようなKさんとコミュニケーションをとる方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 沈黙を守る。
2 表情を一定に保つ。
3 開かれた質問を使う。
4 ボディタッチを増やす。
5 コミュニケーションノートを使う。
Kさんは言語的コミュニケーションが難しくなっているので、非言語的コミュニケーションの活用が必要です!
では解説していきます!
1:×
時には沈黙が必要な場合もありますが、今回は沈黙だけではKさんの思いはなかなか聞きにくいです!
2:×
笑顔など非言語的コミュニケーションを活用する必要があります!
3:×
自分から話すことが難しくなっているKさんに開かれた質問ではコミュニケーションが取りにくくなります!
4:〇
身体に優しく触れることで安心感につながります!