新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

第31回介護福祉士国家試験㉚,㉛


こんにちは!(^^)!

では問題です!

次の事例を読んで、問題30、問題31について答えなさい。
[事 例]
Kさん(75歳・女性)は、小学校教諭を定年退職した後、しばらく趣味やボランティア活動を楽しんでいたが、認知症を発症し、介護老人福祉施設に入所した。見当識紹介や記憶力低下がみられた。入所後、初めて息子夫婦が面会に来た。Kさんは息子に向かって、「ここで、国語を教えているの」と嬉しそうに語った。息子夫婦は面会を終えて、介護福祉職のところに相談したいとやって来た。困惑したような表情の息子から、「母が、学校で教えていると言った時、どうしたらよいでしょうか」と質問があった。

【問題30】
このときの、息子に対する応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「ここは学校ではないので、息子さんから直してあげてください」
2 「お母さんの教員としての誇りを大切にしてあげてください」
3 「お母さんの認識を改めるための何か良い知恵はありますか」
4 「認知症が進行しているので仕方ありません」
5 「私たちも息子さんと同じように困っているんです」

 

 

 

 

 

 

Kさんの見当識障害の対応になりますね!

では解説していきます!

1:×

否定することでますます不安が募ってしまうので×です!

 

2:〇

Kさんの自尊心を傷つけず、息子さんの気持ちも考えた応答になっています!Kさんの言動も肯定できていますね!

3:×

息子さんがどうしたらいいか困っているのに、逆に質問で返すことは適切な応答とは言えないですね!

 

4:×

息子さんの気持ちに寄り添った応答になっていないので×ですね!

 

5:×

息子さんの悩みが介護福祉職の主語になっています!

 

 

 

 

 

 

 

 

【問題31】
Kさんの症状は進み、自分から話すことはほとんどなくなり、こちらの問いかけにも応えたり応えなかったり、という状況になった。
このようなKさんとコミュニケーションをとる方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 沈黙を守る。
2 表情を一定に保つ。
3 開かれた質問を使う。
4 ボディタッチを増やす。
5 コミュニケーションノートを使う。

 

 

 

 

 

 

Kさんは言語的コミュニケーションが難しくなっているので、非言語的コミュニケーションの活用が必要です!

では解説していきます!

 

1:×

時には沈黙が必要な場合もありますが、今回は沈黙だけではKさんの思いはなかなか聞きにくいです!

 

2:×

笑顔など非言語的コミュニケーションを活用する必要があります!

 

3:×

自分から話すことが難しくなっているKさんに開かれた質問ではコミュニケーションが取りにくくなります!

 

4:〇

身体に優しく触れることで安心感につながります!

 

5:×

コミュニケーションノートとは、ノートに示された言葉やイラストを指して、意思表示したり、質問に対して答えたりするための道具です!認知症の進行が進んだ方にはあまり適していないですね!


About the author

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

こまち介護転職 新潟介護専門家ブログ

カテゴリー