新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

第30回介護福祉士国家試験123~125


こんにちは(*^_^*)先週、新潟レクリエーション課程認定校交流集会に行ってきました!幹事校ということで学生は司会をやらせていただき、また各校のレクの研究発表を聞いたり交流し、いい学びの機会になったようです!

 

 

 

では、問題いきます!いよいよ第30回の最後になります!

 

(総合問題4)

Fさん(21歳、男性、身体障害者手帳1級)は大学1年生(18歳)の時に通学中の交通事故により両大腿切断術を受けた。その後、Fさんは19歳の時に大学を中退して、就労の社会経験がないまま、20歳の時に障害者支援施設に入所した。現在、訓練中は両足に義足を装着し、2本の杖を使用して歩行できる状態である。また、自動車の運転免許取得に向けて取り組み、社会復帰を目指している。訓練以外では車いすを使用しており日常生活は自立している。

 

 

【問題123】

Fさんが、所得保障のために利用している制度として、正しいものを1つ選びなさい。

 

1 傷病補償年金

2 障害基礎年金

3 障害厚生年金

4 特別児童扶養手当

5 特別障害給付金

 

 

 

 

 

 

Fさんは21歳で交通事故により身体障害者になっています!では解説していきます!

 

1:×

傷病補償年金とは、労働者が業務上による負傷し、療養開始後1年6か月を経過しても傷病が治らず、労災保険法施行規則別表第2の傷病等級表に定める傷病等級に該当し、その状態が継続しているときに支払われる年金です!労働者が対象ではあるため、Fさんは通学中の事故なので対象外です!
通勤による負傷により支払われるのは傷病年金になります!

 

2:〇

障害基礎年金は国民年金に加入している間、または20歳前(年金制度に加入していない期間)、もしくは60歳以上65歳未満(年金制度に加入していない期間で日本に住んでいる間)に、初診日(障害の原因となった病気やケガについて、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日)のある病気やケガで、法令により定められた障害等級表(1級・2級)による障害の状態にある時に支給されます!

 

3:×

障害厚生年金は一般の会社員などが加入する厚生年金の期間中に初診日がある病気やケガによって障害の状態になった場合に受給できる年金です!Fさんは厚生年金の期間中ではないので対象外です!

 

4:×

特別児童扶養手当は20歳未満で精神又は身体に障害を有する児童を家庭で監護、養育している父母等に支給されるので、21歳のFさんの所得保障に制度ではないので違います!

 

5:×

特別障害給付金は国民年金の任意加入期間に加入しなかったことにより、障害基礎年金等の受給権を有していない障害者の方を対象とした福祉的処置として創設され、平成17年4月から施行されました!対象者は「平成3年3月以前の国民年金任意加入対象であった学生」または「昭和61年3月以前の国民年金任意加入対象であった厚生年金や共済組合等に加入者していた方の配偶者」  で、国民年金に任意加入していなかった期間内に初診日がある傷病により、現在、障害基礎年金1,2級相当の障害のある方です!

障害基礎年金の対象外ということなので、Fさんは対象外です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【問題124】

Fさんは、運転免許を取得して自家用車を購入することにした。全国一律に利用できる制度で、Fさんが自家用車利用に関して経済的負担を軽減できるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 ドライブレコーダーの購入費

2 ガソリンの代金

3 自動ブレーキ装置の購入費

4 有料道路(高速自動国道)の通行料金

5 ガソリンスタンドでの洗車料金

 

 

 

 

 

 

まず、障害者の自動車税の減免がありますね!あとは設問の内容についてです!身体障害者手帳の割引サービスには下記のサイトを参照して下さい!http://www.media116.jp/other/1425

有料道路では、「身体障がい者の方が自ら運転する」または「重度の身体障がい者の方もしくは重度の知的障がい者の方が同乗し、障がい者ご本人以外の方が運転する場合」に、事前に登録された自動車1台に対して、割引率50%以下の障害者割引が実施されます!よって正解は「4」です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【問題125】

Fさんは、車いすに長時間乗ったままで過ごさないように留意している。その理由として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 関節の拘縮予防

2 骨の変形予防

3 神経麻痺の予防

4 腱の断裂予防

5 筋組織の壊死予防

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは解答速報サイトによって正解が割れています!私なりの解釈で確認していきたいと思います!長時間の座位姿勢でいると仙骨部への圧が集中します!車いす上で長時間過ごさないことの理由としては、褥瘡予防が1つにあるかと思います!

褥瘡は皮膚・筋肉・骨の組織の損傷になります!ただ、Fさんは2本の杖を使用(上肢の力はある)して両足に義足を装着することで歩ける状態であることを考えると、筋組織までの褥瘡は考えにくいかなと思います!

両大腿切断のFさんが長時間車いすに座ることで、股関節や膝関節の拘縮の方がリスクとしてはあるように思います!

1と5で正解が割れていましたが、Fさんが車いすに長時間座ることで起きるのは関節の拘縮と考え、正解は「1」ではないかと思います!

 

 

 


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