こんにちは(*^_^*)
では次の事例です!
(総合問題2)
次の事例を読んで、問題117~119までについて答えなさい。
[事例]
Cさん(87歳、女性)は、「財布がなくなった、誰かに盗られた」と訴えるようになった。夫が取られていないことを説明しても受け入れなかった。心配した夫に連れらて受診すると、アルツハイマー型認知症と診断された。その後、認知症の進行に伴って夫の介護負担が増えたので、通所介護を利用することになった。ある日、介護福祉職が入浴介助している時、Cさんの体に複数のあざを見つけたため、介護支援専門員に報告した。介護支援専門員から連絡を受けた地域包括支援センターの職員がCさんと夫に確認したところ、夫による暴力が原因であることがわかった。夫の介護負担が軽くなるように、短期入所生活介護の利用を勧めたが、夫は拒否した。その後も、虐待は改善されなかった。そこで、市町村のやむを得ない事由による措置により施設に入所することになった。入所後まもなく、夜間に施設内を歩き回るCさんの様子が見られた。介護福祉職が声をかけると、「トイレの場所がわからない」と話した。日中はトイレで排泄を行い、下着を汚すことはなかった。
【問題117】
通所介護を利用する前のCさんにみられた認知症の症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 幻覚
2 抑うつ
3 見当識障害
4 失認
5 妄想
通所介護利用前に「Cさんは財布がなくなった、誰かに盗られた」と訴える」症状が見られました!では解説で確認します!
1:×
幻覚は現実に見たり聞いたりすることなので違います!
2:×
抑うつは気分が落ち込む、感情が鈍くなっている、何に対しても興味を示さないことなどなので違います!
3:×
見当識障害は時間、場所、人物がわからないことなので違います!
4:×
失認は感覚機能は損なわれていないのに、対象を認識できないことなので違います!
5:〇
Cさんの症状は物盗られ妄想です!
【問題118】
Cさんが施設に入所する根拠となっている法律として、正しいものを1つ選びなさい。
1 介護保険法
2 生活保護法
3 老人福祉法
4 社会福祉法
5 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律
Cさんは虐待されていて、そのための措置で入所しています!
☆高齢者虐待防止法(通報を受けた場合の措置)
第9条2 市町村又は市町村長は、第7条第1項若しくは第2項の規定による通報又は前項に規定する届出があった場合には、当該通報又は届出に係る高齢者に対する養護者による高齢者虐待の防止及び当該高齢者の保護が図られるよう、養護者による高齢者虐待により生命又は身体に重大な危険が生じているおそれがあると認められる高齢者を一時的に保護するため迅速に老人福祉法第20 条に規定する老人短期入所施設等に入所させる等、適切に、同法第10 条の4第1項若しくは第11 条の第1項の規定による措置を講じ、又は、適切に、同法第32 条の規定により審判の請求を
するものとする。
上記の内容から正解は「3の老人福祉法」です!
【問題119】
Cさんに対する夜間の排泄の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 定期的にトイレ誘導を行う。
2 トイレの入り口を明るくする。
3 水分を控えるように話をする。
4 紙おむつの使用を勧める。
5 ポータブルトイレを居室に置く。
考えるポイントは、Cさんが「トイレの場所がわからない」ため、支援を必要としていることです!では解説で確認します!
1:×
日中トイレに行けていることから尿意はあります!必要なのは場所を知らせる支援です!
2:〇
日中トイレに行っていて、夜間はトイレの場所がわからなくなることから、トイレの入り口を明るくしておけば場所の理解が得られる考えられます!
3:×
腎臓の疾患のない人に水分を控えるのはNGです!そもそも、水分を控えさせてトイレに行けなくする対応は×ですね!
4:×
トイレに行ける人におむつは必要ありません!おむつ対応はNGですね!