新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

総合問題


こんにちは(*^^)うちの学校は明日から研修旅行です!国家試験モードに突入する前の楽しみですね!最高の思い出にしてほしいです!

 

というわけで最後の科目である総合問題に入っていきます!総合問題は主に障害系と認知症に関する問題が多く出題されているようです!ただ毎年内容が変わっているため総合的な知識が必要になってきます!今回は出題頻度の高い「アルツハイマー型認知症」の総合問題を解説していきます!

 

私が考える総合問題を解くポイントは…

年齢 → 使えるサービスは何か?

 (65歳以上だと、介護保険 ※介護保険が優先)

 

病名 → 特徴を捉える

 

ニーズ(困っていること)→ 本人もだが、家族も

 

使っているサービス

 

本人本位 → 家族ではない、介護職員でもない

 

在宅1番

 

自立支援(ADLを落とさない)

 

になるかと考えています!総合問題は「問題に答えが書いてある」はずです!

 

 

【総合問題3】

次の事例を読んで、問題115から問題117までについて答えなさい。

事例

Mさん(71歳、女性)は、仕事を持つ息子と2人で生活している。最近、鍋を焦がすことがあったり、買い物をして家に帰れなくなったりすることがあった。心配した息子が受診させたところ、アルツハイマー型認知症と診断された。要介護認定で要介護1となり、訪問介護を利用することになった。

Mさんは、訪問介護員と息子以外の人との接触はなく、テレビの前で過ごしていることが多い。心配した息子は、通所介護を勧めたが、1人で通うことが不安で、利用を拒んでいた。このままだと認知症が悪化するのではないかと息子の不安が大きくなっていた。

 

 

【問題115】息子は、Mさんが少しでも多く外出して、人と話すような機会を設けたいと考えて、訪問介護員に相談した。

次のうち、Mさんが息子と一緒に利用できるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 認知症カフェ

2 生活支援ハウス

3 地域活動支援センター

4 通所リハビリテーション

5 就労継続支援B型

 

 

 

 

Mさんが息子と一緒に外出して、人と話す機会をもてるものを選ぶ問題になります!

 

1:〇

近年注目されている「認知症カフェ」は、認知症の人やその家族などに対する支援の1つです!認知症の人とその家族、地域住民、専門職など誰もが参加でき、集う場所です!こちらを参照ください!https://ninchicafe.com/service/

息子さん、Mさんにとっても一緒に利用できニーズに合っています!

 

2:×

生活支援ハウスは高齢者に対し、介護支援機能、居住機能、交流機能を総合的に提供し、安心して健康で明るい生活を送れるよう支援するものです!自宅で息子と一緒に生活しているMさんが利用するものとしては適切ではないです!

 

3:×

地域生活支援センターは対象が障害者や障害児になるので認知症のMさんが息子と一緒に利用することはできません!

 

4:×

介護保険のサービスであり、Mさんが息子と一緒に利用するサービスではありません!

 

5:×

就労継続支援B型は雇用契約に基づく就労が困難な障害者に就労の機会を提供するのでMさんは就労を希望しているわけではないので適切ではないです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【問題116】Mさんは、訪問介護員と一緒に調理をしていたが、最近、途中で動作が止まってしまうことがあった。調理の途中で、動作が止まってしまうMさんへの支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 本人が調理動作を行うまで待つ。

2 本人に代わって調理を行う。

3 ジェスチャーを使って調理動作のヒントを出す。4 調理動作が楽にできる自助具を用意する。

5 調理動作の手順書を渡して覚えてもらう。

 

 

 

 

 

 

 

この問題はアルツハイマー型認知症の特徴である「実行機能障害」への対応が問われています!実行機能障害とは「計画を立てて段取りすることができない」状態です!どうすれば計画立てて実行できるかが正解のポイントになります!では、「がき解説」いきます!

 

 

1:×

自立支援の観点から「待つ」ことは一見よさそうですが、Mさんはアルツハイマーにより手順を忘れてしまっているため「手順を思い出してもらう」支援が必要になります!たとえば、帰り道が分からなくなってしまった人に自力で帰れるように待っても帰れませんよね!帰り道のヒントを出すなどする必要があるのと同じ感覚になります!

 

2:×

本人は調理したいかもしれないし、本人は身体的には調理できる状態です!ただ「手順を忘れてしまった」だけです!「手順を思い出す」ことができれば調理できるので、代わりに行う必要はないはずです!

 

3:〇

アルツハイマー型認知症の方にとっての有効なコミュニケーション手段は「ジェスチャー」です!言葉では伝わらないこともあるので、視覚的に伝えることができるジャスチャーは有効です!「調理の途中で、動作が止まってしまう」ことから、途中までは調理できています!手順を途中で忘れてしまったため、動作が止まっています!ヒントを出すことで、手順を思い出し調理してくれるかもしれません!それが自立支援になります!

 

4:×

Mさんは身体機能の低下で動作が止まるわけではないので自助具は現状では必要ないかと考えます!

 

5:×

手順を渡して一緒に確認すればOKかもしれませんが、「覚えてもらう」ことはアルツハイマー型認知症の方には難しいです!

 

 

 

 

 

 

 

【問題117】息子は、Mさんへの適切な支援方法について訪問介護員に相談した。息子に対する訪問介護員の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 Mさんを認知症対応型共同生活介護へ入居させるように勧める。

 

2 Mさんに買い物させないようにする。

 

3 Mさんと一緒にテレビを見るように勧める。

 

4 Mさんが失敗したらそのたびに指摘する。

 

5 Mさんができることを見つけて、一緒に行うように勧める。

 

 

 

 

 

外出して他者との交流することで認知症の進行を少しでも遅らせたい息子への助言が問われています!では「がき解説」いきます!

 

1:×

Mさんと息子は認知症対応型共同生活介護への入居を希望しているわけではないので×です!総合問題では入居・入所させる対応は×なので覚えておきましょう!

 

2:×

「~させない」は当然NGワードです!「買い物をして家に帰れなくなった」ことから買い物はできると考えられます!できることを支える支援が大切になります!

 

3:×

本文の「テレビを見て過ごしていることが多い」ことから息子はテレビの見すぎでMさんの認知症が進行するのではないかと心配しています!テレビを見るよりも、他者と交流してほしいというのが息子の思いになります

 

4:×

失敗を指摘されることはアルツハイマー型認知症の方にとって理由が理解できず、「指摘された」という感情が残ります!

 

5:〇

認知症になっても、「できること」を見つけ自立を支援することが大切です!

共体験である「一緒に」はほぼ〇ワードですね!

 


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