新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

発達と老化の理解②


こんにちは(^o^)

写真は私が担任しているクラスの学生たちです

うちの学生も実習から帰ってきてこれから就職活動、国家試験の勉強と将来に向けての大事な時期が始まります!最近の学生は「本気で介護福祉士になりたい」気持ちが強いように感じます!だからこそ私たち教員もその目標を精一杯サポートしないといけないなと思います!

 

 

では本題へ!発達と老化の理解の科目のキーワードは加齢に伴う「低下」「減少」です!

 

【問題74】

Bさん(82歳、男性)は、脳梗塞の既往があり、右片麻痺がある。以前から食事中にむせることがあった。半年前には、肺炎で入院したこともある。昨日から元気がなく、食欲もなくて普段の半分も食べられない。呼吸数は1分間に24回、体温は37.4℃だった。

Bさんに起こっていることとして、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

 

1 脳梗塞の再発

 

2 急性腸炎

 

3 感冒

 

4 誤嚥性肺炎

 

5 胃腸炎

 

 

 

 

これは短文事例ですが、具体的な内容になっています!高齢者の病気の特徴は、慢性的症状があらわれにくい(熱が出ないなど)自覚症状に乏しいなどですかね(だからこそ観察が重要になるわけです)!

また、それぞれの病気の特徴と代表的な症状を把握しておくことが正解のポイントになります!

Bさんは「むせ」「肺炎で入院」「呼吸数の上昇」「微熱」があります!

では「がき解説」いきましょう!

 

 

 

1:×

脳梗塞の主な症状は感覚や運動の障害、意識障害、めまいなどです!Bさんにはそのような症状がみられていませんね。

 

2:×

急性腸炎では下痢、腹痛が特徴です!Bさんにはそのような症状がみられていませんね。

 

3:×

聞きなれないですが、感冒とは風邪のことです!一般的な成人の呼吸回数は1分間に15~20回、体温は36.0~36.5℃ですが、Bさんはこの数値より上昇しています!そのため、感冒の可能性はありますが、「むせ」「肺炎での入院」を考えると感冒の可能性は低いです

 

4:〇

Bさんの「むせ」から嚥下障害の可能性が考えられます!また「肺炎で入院」とあります!高齢者の肺炎の特徴として「高熱を伴わない」ことがあることからBさんは誤嚥性肺炎の可能性が高いと思われます!

 

5:×

胃潰瘍の症状の特徴としては、吐血や便全体が黒いタール便などです!Bさんは腹部症状がないため胃潰瘍の可能性は低いです!

 

 

 

 

 

 

【問題75】

変形性膝関節症と診断された高齢者への介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 膝を冷やす。

 

2 正座をする。

 

3 杖を使う。

 

4 体重を増やす。

 

5 階段の昇り降りの運動をする。

 

 

 

 

変形性膝関節症についてはこちらを参照してみてください。https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/knee_osteoarthritis.html

膝への負担を軽減する方法を選ぶことが正解になります!

 

1:×

膝は冷やすのではなく、温めます!温めることで血流がよくなり、筋肉の緊張もほぐれ、関節の負荷が減り、痛みが軽減します!

 

2:×

正座は膝を最大限に曲げたり、体重の負荷も加わるためできるだけ避ける必要があります!畳や布団などの和式スタイルより、ベッドなどの洋式スタイルの方が膝への負担が少ないことを覚えておきましょう!

 

3:〇

杖を使用することで、歩行時や立位時の膝の負担の軽減になります!

 

4:×

体重増加は膝への負担が増すため、適度な運動や食事により肥満など体重増加を予防していく必要があります!

 

5:×

筋肉の強化のために適度な運動は必要ですが、階段の昇降は、膝への負担が大きいため、平坦な道でのウォーキングなどが最適です!階段の場合は手すりなどを使用し、膝への負担軽減を図りましょう!

 

 


About the author

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

こまち介護転職 新潟介護専門家ブログ

カテゴリー