新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

生活支援技術③


こんにちは(*^_^*)前回に引き続き、生活支援技術になります!

 

【問題51】

下肢筋力が低下して介護を必要とする人に適した浴室改修に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 浴室の入り口は引き戸にする。

 

2 縦に長めに浅めの洋式の浴槽にする。

 

3 浴槽の縁(エプロン部分)は厚みを20㎝にする。

 

4 床から浴槽の縁までの高さは20㎝にする。

 

5 浴室と脱衣室の段差は10cmにする。

 

 

 

 

このように文章の選択肢と数字の入った選択肢の場合は、まず「数字は不適切な選択肢かもしれない」ということを頭に入れておきましょう!

介護福祉士の試験は国家試験です!ということは、問題として、あいまいな選択肢は作りにくいです。あいまい過ぎると不適切問題になりかねません。

そこで「出題者」サイドからであると、不適切な選択肢(絶対×にする)を作るには、数字は作りやすいはずです。市町村と都道府県の入れ替えなんかも確実に×にできますが…!なので数字と文章のみでは、数字の方が×の選択肢になりやすくなります!

では「がき解説」いきます!

 

1:〇

扉の形は①引き戸②外開き③内開きの順で望ましいです!「引き戸」は車いすの方で出入りしやすいです(多目的トイレをイメージ)!

問題は「外開き」と「内開き」です!1人でいる時に浴室やトイレの中で何かあって外から開ける時にどっちが良いかを考えます!外開きの場合は仮に中で倒れていても、扉は外に向くのでスムーズに入れて応急対応できます!内開きだと、扉が中に入るので、倒れていると人にぶつかり、入れない可能性があります!そのイメージをしっかり持つことが大切になります!

とはいえ、覚えにくいので学生には「豆まき」で覚えさせています!「鬼は、福は内」で外が先にきているので外開きの方が良いという覚え方です笑!

 

2:×

浴槽のタイプは和洋折衷式の浴槽の方が浴槽内で姿勢保持はしやすくなります!

 

3:×

浴槽がまたぎやすいように10cm以下とします!

 

4:×

またぎ越ししやすい高さの40cmにすることが望ましいです!

 

5:×

段差はない方が望ましいです!

 

 

 

【問題53】

入浴時のヒートショックに関する次のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 高血圧の人は、ヒートショックを起こしにくい。

 

2 ヒートショックは、夏に起こりやすい。

 

3 ヒートショック予防として、浴室・脱衣室と居室との温度差を小さくする。

 

4 ヒートショック予防として、湯の温度設定は高めにする。

 

5 ヒートショックは、入浴前に起こりやすい。

 

 

 

 

 

ヒートショックとは急激な温度変化が体に及ぼす影響のことで、室温の変化によって、血圧が急激に上昇したり下降したり脈拍が早くなったりする状態のことをいいます。

室温の変化にさらされた人間の体は、体温を一定に保つために血管が急激に収縮し血圧の変動や脈拍の変動を起こします。心臓にももちろん思った以上の負担がかかっています。
ヒートショックは心筋梗塞や脳血管障害などにつながりかねない危険な状態と言えます。

近年、増加傾向にあり、過去にも出題傾向にあるためここはきちんと押さえておきましょう!

では「がき解説」いきます!

 

 

 

1:×

起こしやすい」⇔「起こしにくい」で反対語が考えらる場合は逆も疑いましょう!

高血圧であることから様々な病気や症状にかかりやすいはずです。ということは当然、心臓に負担のかかるヒートショックは起こしやすくなります!

 

2:×

温度差の激しい冬場の方が血圧が変動しやすく、心臓に負担がかかり、ヒートショックを起こしやすくなります!

 

3:〇

ヒートショックの原因に温度の変化があるため温度差を小さくすることで予防につながります!

 

4:×

国家試験の模擬問題や過去問の湯の温度設定はだいたいぬるめ(38~40℃)でないと×になります!湯の温度=高めは×を疑いましょう!

 

5:×

「入浴前」⇔「入浴後」の反対語ですね!入れ替えに注意しましょう!入浴後の方が心臓への負担がかかるため、入浴後の方がヒートショックは起きやすくなります!


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