こんにちは(*^_^*)
介護福祉士について先日中央法規さんからいただいた資料がとても分かりやすかったので添付します!
介護福祉士の必要性、受験までの流れ概要などご確認していただければと思います!
では前回に引き続き、コミュニケーション技術の続編いきたいと思います!
【問題36】
Kさん(72歳、女性)は、アルツハイマー型認知症である。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で暮らしているが、いつも「夫に迷惑かけて申し訳ない」と言っている。ある日、面会に来た夫に対して、「いつもお世話様です」と挨拶しながら、誰なのかわからないで不安そうな様子であった。
Kさんへの介護福祉職の最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「誰でしょうか、覚えていますか」
2 「顔は覚えているけど、名前を忘れたのですね」
3 「頑張って思い出してみましょう」
4 「ご主人ですよ。来てもらってよかったですね」
5 「迷惑をかけて申し訳ないと伝えましょう」
今回のKさんは認知症の見当識障害で人物が分からなくなる症状です!見当識障害についてはこちらを参照してみてください
(https://info.ninchisho.net/symptom/s30)。
問題を解くポイントは「最初の言葉かけ」になります!Kさんは「誰なのかわかないで不安そうな様子」です!最初はまずは不安を和らげるような対応が必要になります!では、「がき解説」しましょう!
1:×
Kさんは誰だか分からず困っています!そのKさんに返事を求める声かけをすると焦ってしまいます!
2:×
「名前を忘れた」という指摘は本人にとってはショックを受ける場合があります!本人は認知症で見当識障害で、その状況を受け入れたうえでの言葉かけがここでは必要になります!
3:×
「頑張って」という声かけはNGワードですね!認知症という病気で思い出せないため、頑張り足りないからではありません!また「頑張って」や「励ます」といった安易な励ましは本人に精神的なプレッシャーを与えてしまう場合があり、不適切な選択肢で使われている場合が多いです!
4:〇
夫であることを伝えることで「誰だかわからず不安」な感情が和らぎます。また「よかったですね」と伝えることにより肯定的な感情にも働きかけています!
5:×
好きで誰だかわからないわけではないため、謝罪を進めるのはおかしいですね!また、「誰だかわからない」まま謝罪を勧めると余計に不安になります!
【問題38】
Mさん(72歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。糖尿病性網膜症で、3か月前に右目を失明した。左目はかすかに見える状態である。聴覚機能、言語機能、認知機能に問題はない。
Mさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Mさんの右側から話しかける。
2 Mさんの体に触れてから挨拶をする。
3 物音を立てないように関わる。
4 「あそこ」「これ」と代名詞で説明する。
5 視覚情報は整理して口頭で伝える。
では、「がき解説」いきましょう!視覚障害のある人の対応については近年出題傾向でしょうか。実技試験でも出題されてますし、実技がなくなったため、筆記での出題が増えていくかもしれないのでしっかり押さえておきましょう!
まずは、Mさんの確認です!右目は失明、左目がかすかに見える状況からコミュニケーション手段は左側から聴覚を使うことが予想されます!
1:×
右目が見えないため右側から話しかけられるとびっくりしてしまいます!Mさんには左側で姿を確認してもらってから話しかけるとよいですね!
2:×
挨拶はコミュニケーションの入り口です!スキンシップも確かに必要な場合もありますが、まずは挨拶が先になります!よくあるケースでは「入所してすぐの利用者」に対して「スキンシップ」を図りながらコミュニケーションを取るという問題がありますが、ある程度の信頼関係が形成されてからでないとスキンシップは×になるので覚えておきましょう!
3:×Mさんは聴覚、触覚、嗅覚、味覚での情報が大切であるため、物音からの聴覚情報はあっても問題ないです!
4:×
視覚障害者に対して「こそあど」言葉のような抽象的な言葉かけは具体的なイメージがつかめないため×です!具体的な言葉で説明する必要があります。
5:×
Mさんは口頭での伝達が可能であるため、整理をして正確にわかりやすくイメージしやすい具体的な情報を伝えていくことが大切です!