皆さん、こんにちは(*^_^*)
今回は「人間関係とコミュニケーション」の科目について考えていきたいと思います!この科目はほとんどのケースが知識を問う問題と短文事例の2問構成になっています!知識についてはキーワードはこの図の赤字の部分になります!
より良い人間関係を築くためには「信頼」は欠かせません!介護の現場では見ず知らずの他人に残りの人生を預けることになります!その状況だからこそ、より信頼関係は必要です!そのために介護福祉士となる人は、「自己覚知」「受容」「共感」「傾聴」というコミュニケーションの技を使うわけです!「その使い方はあってますか?」というのが問題として現れてきます!その使い方をマスターさえしてしまえば、点数の取れる科目になります!では問題を見ていきましょう!
【問題3】
共感的態度に関する記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者に対して審判的態度で関わる。
2 利用者の感情をその人の立場になって理解して関わる。
3 利用者と自分の感情を区別せず、同調して関わる。
4 利用者の感情に共鳴して、同情的に関わる。
5 利用者が示す否定的な感情は避けて関わる。
では「がき解説」いきます!
共感とは「利用者の感情を介護福祉職が自分の感情において理解していくこと」です!ポイントは「相手の気持ちや立場に立って気持ちを理解することであり、同情とは違う」ことです!ちなみに同情との違いは同情は自分の視点や立場を変えないでとらえるのに対して、共感は相手の視点や立場に立って物事を認識する点です!
1:×
審判的態度とは、自分の価値判断を相手に押し付けた対応のことを言います。バイステックの7原則(http://www.ee-life.net/hatena/biestek)にもあるように、介護福祉職は人を裁く立場ではないため、「非審判的態度」でかかることが必要です!
2:〇
「相手の立場に立つ」という共感の〇ワードが入っているため〇となります!
3:×
介護福祉職は自己覚知をして意識的に感情のコントロールすることが信頼関係を作ることにつながるため、利用者と介護福祉職である自分の感情は区別する必要があります!
例えば、利用者AさんがBさんに嫌いという感情をもっていたら介護福祉職はどう関わるべきでしょうか?この3の選択肢のように「私もBさんが嫌いです」と同調して関わってよいでしょうか?介護福祉職はそんな自分の感情を「自己覚知」という方法でコントロールしながら関わる必要があります!
このような実際の状況をイメージする「想像力」も合格への近道になるはずです!特に現場で働きながら受験する方にはこの「想像力」は大きな武器になりますね!
4:×
共感と同情は同じではないので注意が必要です!共感には客観的な視点も必要ですが、同情は相手と同じ状態になって悲しみや怒りを感じます!
5:×
信頼関係を築くには否定的な感情も含めてあるがままに受け入れる受容が必要で、そこに本音が含まれていることもあります!
【問題4】
Bさんは、パーキンソン病で、要介護3である。車いすを使用しているが、自分では移動できない。声が小さく、聞き取りにくい。難聴はない。食堂にいたBさんが、10mほど離れた窓の方向を指さして何か言ったが、少し離れた場所にいた介護福祉職には聞こえなかった。そのときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Bさんのそばに行き、何も言わずにBさんの口元に耳を近づける。
2 Bさんのそばに行き、もう1度話すように依頼する。
3 その場所からBさんに、大きな声で話すように促す。4 その場所からBさんに、聞こえないと伝える。
5 Bさんを窓のところに案内する。
では、「がき解説」いきます!この短文事例もこの場面をイメージする「想像力」が必要になります!まず、パーキンソン病についてはhttp://www.nmp.co.jp/public/pk/index.htmlを参照してください!
もう1つ抑えどころとしては「嚥下障害」も起きるということも覚えておくとよいと思います!ただ今回の事例でのポイントはパーキンソン病ではなく、「自分では移動できない」というひっかけがある点です!これがあることにより、介護福祉職は移動支援した方が良いのでは?という解答になりがちです!
この科目の介護福祉職の対応のポイントは受容・共感・傾聴を使うことがほぼほぼ正しい正解になる傾向にあります!