新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

リレー・フォー・ライフ・ジャパン・にいがた<その3> がんの部位別リボン受け取り数から読み取れること


今年のリレーフォーライフでは「がんの部位別リボン」をご用意しました。

 

私は乳がんサバイバーですが、乳がん仲間というのは、けっこう見つかりやすいのです。

あら、あなたも?・・・って(#^.^#)

そして、あけぼの会をはじめとした、乳がんの患者会やコミュニティーも充実しています。

 

でも、そうではない部位のがんの場合、なかなか情報や思いを共有できる仲間が見つからない、という声をこれまでも多く聞いてきました。

そこで、今年のリレーフォーライフでは、サバイバー受付で任意でがんの部位を表すリボンをとって見えやすいところにつけていただくことにしました。

ギンガムチェックのカラフルなリボンをつけて、笑みがこぼれる方も(*^-^*)

中には、複数のがんがあるとのことで、2つ、3つと重ね付けされている方もいらっしゃいましたが、勲章のようになんだかカッコイイのです。

いや、リボンがカッコイイというよりは、それを堂々とつけたサバイバーさんがカッコイイ!

 

リボンの受け取り数=サバイバー数ではないのですが、どの部位のリボンがどのくらい受け取られたのか・・・集計してみました。

やはり、乳がんサバイバーは圧倒的に多いですね!

でも・・・国立がん研究センターによる2016年の罹患数予測のデータによると・・・

男性で最も多いのは前立腺がんなのに、リボンの受け取り数、なんと1つだけ・・・(´;ω;`)

 

なんとなく想像はしていたけれども、やはり・・・といったところでしょうか?

乳がんの罹患率は、30歳代から増加しはじめ、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えるそうです。女性の最もパワフルな年代!?

それに対して、前立腺がんの場合は、60歳代後半から増加するとのこと。病気のことだけでなく、あまり自分のことを語らない世代なのかしら・・・?

 

・・・なんてことを、リボンの受け取り数を数えながら考えてしまいました。

どの部位のがんでも、どの年代でもジェンダーでも、語りやすい世の中になるといいな。


About the author

五十嵐 紀子

未来の介護福祉士が現場実習で学んだこと、教室で学んでいることのあれこれを、コミュニケーション研究者がつづります。介護の世界は驚き・感動・発見もりだくさんのワンダーランド。介護におけるコミュニケーションの難しさとおもしろさ、介護職のカッコよさを伝えます!