新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

リレー・フォー・ライフ・ジャパン・にいがた<その2> がんサバイバーの秘密の会話


がんのことは、なかなか語りづらい。

でも、いったん語り出すと、本当に自由になれるのです(*^-^*)

「話すことは放すこと」という言葉を教えて下さった方がいますが、まさに、そうだなー・・・と。

 

同じ乳がんでも、その種類や治療方法など様々。

体験を聞くたびに、へー!え~!?と共感したり、驚いたりの連続。

特に、私は未体験の「乳房再建」の話には興味津々!

話しているうちに、恥ずかしいことってなんだっけ?というくらい、非サバイバーにはドン引きの会話が盛り上がります(笑)

がんになると、例えば抗がん剤で髪の毛が抜けたり、肌や爪の色が変わったり、むくんだり、身体に手術のキズができたり・・・と、隠したくなるようなことのオンパレードです。でも、そのつらさを分かち合うことで、がんになったこと、外見が変わってしまったことが、自分自身がどういう人間かを決める全てではないことに、気づくこともできるのです。

だから、自由になれるのかな?

 

とはいっても、がんになってもオシャレはあきらめたくありません。

最近は「アピアランスケア」といって、がん患者がこれまでと同じように生活ができるよう、外見の変化に対処しようとする新たなアプローチが展開しています。

病気そのものを治すことも大事ですが、治療中でもキレイをあきらめなくてもいいんだ!と知るだけで、どれだけ救われることでしょう。

今年のリレーフォーライフでは、「メイクセラピー:がん治療中でもきれいでいたい」というブースを、公益社団法人顔と心と体研究会のメイクボランティアのみなさんの協力を得てがんカフェ内に設けました。

メイクを体験した皆さんの明るい笑顔、キラキラ輝いて美しいこと!

メイクボランティアの皆さま、本当にありがとうございました!

 

早くも、来年に向けて、多くのサバイバーさんたちが笑顔になるにはどんな工夫をしたらいいかな・・・と思いを巡らせています。


About the author

五十嵐 紀子

未来の介護福祉士が現場実習で学んだこと、教室で学んでいることのあれこれを、コミュニケーション研究者がつづります。介護の世界は驚き・感動・発見もりだくさんのワンダーランド。介護におけるコミュニケーションの難しさとおもしろさ、介護職のカッコよさを伝えます!