新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

タンスの着物を活かす妄想企画


オープンキャンパスで福太郎さんに浴衣を着てもらったら・・・

かねてから妄想していたプロジェクトのアイデアが炸裂しました!

妄想だけど、近い将来絶対に実現させたいプロジェクト。

発表しまーす!

 

介護を学ぶ学生と、服飾デザインを学ぶ学生がコラボして、

介護施設の利用者さんのタンスに眠っている着物をよみがえらせ、

着物ファッションショーをする

モデルは、もちろん、その着物の持ち主の利用者さん

 

介護を学ぶ学生たちは、衣類の着脱方法や移乗の方法などは学ぶけれども、着物のリフォームはできない

服飾デザインを学ぶ学生たちは、着物のリフォームはできるけれど、介護が必要な高齢者の身体の特徴や衣類の着脱の介助の方法はわからない

 

でも、2つの異なる分野の学生がコラボすれば、

要介護でも簡単に着付けができて、美しく楽な着物

ができるかもしれない!!!

 

そして、それを着てもらったら、利用者さんたち、喜ぶだろうな~

その晴れ姿にも勝る、利用者さんたちの喜ぶ姿を、たくさんの人に見てもらいたいな~

 

 

私は日常的に着物を着ているせいか、最近、断捨離を始めたご婦人方が、

「もう着ないからもらってくれる?」

と惜しげもなく、嫁入り道具だっただろう立派なお着物や帯を下さいます。

ちょっと華やかすぎるかな、というものは、私が大学で顧問をしている茶道部のお茶会の時に学生に着せたりしています。

それ以外は、解いて洗い張りをしたり、時に染め直したりしてから、私の寸法に合わせて仕立て直してもらいます。

「洗い張り」とは? <無印良品 くらしの良品研究所>

 

そんな風に、世代を超えて引き継いでいけるのは、着物の魅力のひとつですが、着物人口はなかなか増えず、もらってくれる人もあまりいない・・・。

いくら、今はもう着なくても、若い頃に来ていた華やかな晴れ着や、美しい風合いの普段着の着物がタンスの肥やしになって、いつしか処分を考えざるを得なくなってしまうのは、さぞかし悲しいことでしょう。そして、再び、タンスから出した着物を着たい、と思っていても、足腰が不自由だったり、麻痺があったりすると、昔のようには着付けをすることができないから、あきらめてしまうようです。もう無理だから、と。

着物姿の私を見て「すてき」「きれい」と言って下さる、介護施設にいる利用者さんたちは、本当は着物を着たいんだろうな、着せてあげたいな・・・とずっと思っていました。

私の頭の中で考えているだけでは、単なる妄想です。

でも、これを口に出して人に聞いてもらうことで、人を巻き込み、もっと人を巻き込んで、実現できるんじゃないか?と本気で信じています。

このプロジェクトに賛同下さる方、いらっしゃいませんか?

 


About the author

五十嵐 紀子

未来の介護福祉士が現場実習で学んだこと、教室で学んでいることのあれこれを、コミュニケーション研究者がつづります。介護の世界は驚き・感動・発見もりだくさんのワンダーランド。介護におけるコミュニケーションの難しさとおもしろさ、介護職のカッコよさを伝えます!