新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

学生が描いた認知症マンガ(風鈴とタマ)


こんにちは。

約1か月ぶりの投稿・・・というか、約1か月放置しました。

新年度、心をあらたに、定期更新に努めてまいります(^o^)丿

 

しばらく放置していましたが、ネタがなかったわけではないのですよ。むしろ、いっぱいあったのです。単に、私がいっぱいいっぱいだったのです(苦笑)

ということで、昨年度あたためていたネタを、ちょこちょこご披露していきたいと思います。

 

今回は、マンガシリーズ!

昨年度の介護コース対象の対人コミュニケーション論の授業で、認知症の人の見えている世界をマンガで表現しよう!ということをやりました。けっこうな力作ぞろいです。

まずは、私のお気に入りの1作品から。

夏に行ったデイサービスでの実習。夏なので、風鈴。風情がありますね。

タマはかわいがっていた飼い猫ちゃんでしょうか?

風が強くなって鈴の音が「リリリリリーン」

風がやんで、風鈴の音色が止まってしまうと・・・

タマちゃんが、どっかに行っちゃうんですね。

 

風鈴の音=タマの首輪につけた鈴の音

その音を頼りに、「タマ~、タマ~~」と探していたのに、その音が消えてしまう。

さみしいですね。。。

私も猫を飼っているので、猫の気配がない世界はなんてさみしいものか、よーくわかります。

 

実際には施設に猫はいるはずもないのに、猫がいるという。

あぁ、これは授業で習った「見当識障害」っていうやつだな、と定義づけて終わり・・・ではなく、「風鈴の音」と「タマ」を結びつけるストーリーが見えてくると、その人の人生も見えてくる

タマちゃん、可愛がっていたんだな。どんな猫ちゃんだったのかな?白猫ちゃんかな?三毛ちゃんかな?

鈴つきの首輪をつけてたんだ。よく脱走していたのかな?いや、もしかして、タマちゃんと一緒にお散歩してたとか?おじいさんが追いつけないほどすばしっこかったのかも。。。

・・・と想像が掻き立てられます。

「コミュニケーション教育」というと、とかく、上手く話す方法とか思われてしまいますが、見えないものを見ようとすることの面白さに気づくセンスをみがくことも、コミュニケーション教育だと思っています。


About the author

五十嵐 紀子

未来の介護福祉士が現場実習で学んだこと、教室で学んでいることのあれこれを、コミュニケーション研究者がつづります。介護の世界は驚き・感動・発見もりだくさんのワンダーランド。介護におけるコミュニケーションの難しさとおもしろさ、介護職のカッコよさを伝えます!