新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

「見られる」ということについて<その1>


私は子どもの頃、人に見られることが苦手でした。目立たず、そっとしておいてほしいタイプ。

私が着物を着る理由」の記事にも書いたように、ダサい、ドンくさいと、陰で笑われてるんだろう・・・とか、そういうネガティブな想像力ばかりが膨らんでばかり。集合写真が特に嫌いで、後ろを向いてしまったり、陰に隠れたり、ひきつった顔をしていたりしてました(;´・ω・) 身体が弱かったこともあり、ネガティブオーラ全開の子どもでした。

でも、着物を着るようになって、「着物いいですね!」というポジティブなまなざしが、私に自信を与えてくれ、ファッションセンスに全く自信のない私を、好きなものを着ていればそれでいい、と自由にしてくれました。

ポジティブなまなざしで「見られる」ということは大事です。

それを改めて強く思ったのが、今年の「ステキすぎる介護イケメン&かわいすぎる介護笑顔美人フォトコンテスト」に少しだけ関わらせていただいた時でした。

このフォトコンテスト、実は最初はちょっとうさんくさい目で見ていました(^^; (関係者の皆さん、ごめんなさい!)

内面ではなくて、「見た目」!?はぁ~???・・・みたいな(笑)

でも同時に、このフォトコンテストがどんな思いで企画されたのか、とても興味がありました。

企画を担当された方のお話を伺うことでわかったのは、介護の仕事の魅力をなんとかして伝えたい、介護の世界を良くしたいという思いは同じだということ。そして伺ったお話の中で特に興味深かったのが、フォトコンテストに参加した介護職員の皆さんが喜んでいらっしゃった、ということ。

介護イケメングランプリの和田さん
介護イケメンの和田さん
介護笑顔美人準グランプリの那須さん
介護美人の那須さん

そこで、グランプリ・準グランプリを受賞された介護イケメン、介護美人にインタビューをさせてもらえないかお願いしてみました。すると、じゃぁ、紙面に載せるインタビューのインタビュワーをしちゃえば?的な軽快なノリで、インタビューさせていただけることになりました(笑)

ドットコム・マーケティングの皆さま、願ってもみないステキな機会をありがとうございました!

介護職はこれまで人に「見られる」対象になっていなかったのではないか、と思いました。キツイ、汚い、給料低いといういわゆる3K職であるというまなざしは受けてきたし、今でもそのように見る世間の目はまだまだしつこく付きまとっています。そのようなネガティブなまなざしではなく、「ステキ」というポジティブなまなざしによって、介護の職に就いている人が公の場で「見られる」ということは、今まであったでしょうか?

ポジティブなまなざしで見られる場合でも、「介護の仕事を選ぶなんて偉いですね」とか「大変なお仕事、なかなかできるものじゃないですね」とか・・・。ほめているようで、自分はその仕事は選ぶことはないよ、という本心が見え隠れするような言葉の数々。介護職の皆さんは、そんな言葉にうんざりすることも少なからずあったのではないかと思います。

そんなコソコソした「ポジティブなまなざし」に静かに抵抗するより、もう、公の場ばで「ジャジャーン」と華々しく天真爛漫にポジティブオーラ出しちゃおうじゃないの!と開き直ることが、今は必要な時期のような気がしてなりません。

次回につづきます(^o^)丿


About the author

五十嵐 紀子

未来の介護福祉士が現場実習で学んだこと、教室で学んでいることのあれこれを、コミュニケーション研究者がつづります。介護の世界は驚き・感動・発見もりだくさんのワンダーランド。介護におけるコミュニケーションの難しさとおもしろさ、介護職のカッコよさを伝えます!