新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017
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寝たきり老人さんの身体に起きていること ① 総論


 さて、ほとんど丸一ヶ月、お休みしてしまいました。そろっと再開しますm(. .)m
お休み前までで、寝たきり老人さんのような重度な障害状態の方々への支援にあたっていく上での、「思想・価値観」を整理してきました。以降しばらく、寝たきり老人さんの身体に起きていることを(基礎的な)医学面から整理していってみます。
今回は、その第一回目。


 再掲ですが、写真のような姿に陥っている寝たきり老人さんに、どういったことが起きてきているか?まずは「拘縮・変形」が目立ちますね。文字通り「こうしゅくゼロ推進協議会」さんのネーミングは、そこに焦点をあてたネーミングの訳です。だけど、「拘縮」だけではないですよね?こういう状態になると、「褥瘡」ができやすくなります。「尿路感染症」や「肺炎」も多く見られますね。実はありとあらゆる不都合なことが起きてくるのですが、私自身は最大限に整理~単純化して、以下の表のようにまとめ、説明しています。

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ありがちな「寝たきり老人」さんの姿

不良姿勢のために起きてくる健康被害

a:呼吸への悪影響、安楽な呼吸運動の抑制
b:全身的な筋緊張の亢進
c:拘縮の発生(a,b,による)
d:褥瘡の発生(a,b,とg,末梢循環の減少による)
e:咀嚼嚥下機能の低下(a,b,c,による)
f:連続的な不快感からの精神的緊張~不穏状態
g:その他、便秘/残尿、唾液の粘調化による口腔内の不潔などから、さらに尿路感染症や誤嚥性肺炎の発生。交感神経の過緊張状態。

 表の中に、「拘縮」「褥瘡」「尿路感染症」「肺炎」全てでてきますし、それ以外のことも色々まとめてあります。


 まず注意しないといけないことの一点目。この表は「寝たきり老人さんの身体に起きてること」をまとめていますが、この表のタイトルは「不良姿勢のために起きてくる健康被害」です。
つまり、変形して固まっている寝たきりの姿と様々な健康被害は、「ニワトリが先か?卵が先か?」と同じようなもので、それぞれが原因であり結果である、ということです。このことを私は、「まとめてそのような“状況”に陥っている」と表現しています。

 二点目、これはいち中年PTが臨床観察に基づいて勝手にまとめた表なので、エビデンス化されていません。エビデンスがない、とは、医学的科学的な証拠がない、ということです。エビデンス化されていない知識は、学校で学生さんが使う教科書には載りません。従って、類似の表はきちんとした?本には載っていません。

 三点目、「あれ?筋萎縮は?骨粗鬆症は?」と思った読者さんがいらっしゃたら、いや、素晴らしいです。大変良い点に気づかれています。寝たきりさんの身体には、確かに筋委縮や骨粗鬆症も起きていますけど、それは「廃用性症候群の症状の一つ」なのであって、「不良姿勢でいること」が直接の原因ではありません。廃用性症候群は介護保険以降、「生活不活発病」と呼ばれるようになったりしてこれはこれで色々説明したい点もありますが、それはまた今度。上記の表は、あくまで「不良姿勢で放置されて起きてくる健康被害」であって、これに廃用性症候群という項目・言葉を加えるとしたら、『g:その他、便秘/残尿、唾液の粘調化による口腔内の不潔などから、さらに尿路感染症や誤嚥性肺炎の発生。交感神経の過緊張状態。“あるいは廃用性症候群の諸症状”』と、項目gの中に入れることになります。


 このブログの「ここまで」とはずいぶん感じが違うでしょう?今後しばらく、なるべくわかりやすく不良姿勢による健康被害a~gについて、説明していきますね。あ、このお話は寝たきり老人さんだけではなくて、不良姿勢という点では車椅子が合わないまま座らされ続けている方も共通するお話ですので念のため。


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