新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017
20170421こうしゅくゼロ

こうしゅくゼロ推進協議会と石橋さんのこと


ここまで総論として、重度な障害状態の方へのケアを行っていく上での考え方や価値観といったことを、一見脈絡もなく、でも実は自身のパラダイムの検討という隠れテーマのもとに進めてきました。一旦この辺で総論を締めて、これから重度な寝たきりの方の障害状態についての説明に入っていきます。ただ、それは次回から。今回はこのブログタイトルにもなっており、リンクバナーも貼っている「こうしゅくゼロ推進協議会」についてちょっとした紹介をします。


ここまでに書いてきた様々な要件~社会的な情勢や価値観/具体的なサービスのあり方の違いなどから、「重度な拘縮に固まった寝たきりさんの姿」はどうも日本に特有のようです。「拘縮に固まった姿」であるよりは「拘縮はない状態」の方が良いに決まっています。でも最近まで(10年ほど?前まで)は、そして今でも多くの現場で「寝たきりになって拘縮に固まるのは“仕方ないこと”」と考えられていました。
しかし、この10年程度?の間に、まずは少数の先駆者さんから、そしてより多くの実践者さんや現場から、「寝たきりさんには必要以上に拘縮が発生してしまっている。ある程度かなりの程度で、予防/改善が可能である。」との情報が発信されるようになってきました。僭越ですが、私自身もそういう一員です。

20170421こうしゅくゼロ2017年4月1日大阪バリアフリー展での設立報告会

少しずつ少しずつそういう「新しいケア」が知られるようになって、やがてこの3月に「こうしゅくゼロ推進協議会」という一般社団法人が立ち上がりました。そして私自身も、アドバイザーの一員として協議会のお手伝いをすることとなりました。写真は今年の4月21日、大阪バリアフリー展における「こうしゅくゼロ推進協議会設立報告会」の様子です。いや、ビックリしました。座席はいっぱい立ち見さんもたくさん、最後はご入場をお断りしたそうです。『こうしゅくゼロ』というキーワードに対する関心の高さが伺える場と時間になりました。

こうしゅくゼロ推進協議会の代表理事は、佐賀大学助教授でリハビリテーション工学協会車椅子sigの代表でもある松尾先生。副代表理事で発起人がスマイルストーン合同会社の石橋さんです。発起人の石橋さん、実はこないだまでベッドメーカーのプラッツで長年開発に関わっていらっしゃいました。独立してご自身の会社を立ち上げると同時に、どうしてもやりたかったこと、それが「こうしゅくゼロ推進協議会」の立ち上げなんだそうです。ベッド開発に関わってこられはしましたが、医療/福祉の専門職ではない石橋さんがなぜ?お聞きしますと数年前、石橋さんのご実父さまが「拘縮の寝たきりの姿」でお亡くなりになったのだそうです。ご家族の立場として、大変に辛かったそうです。そしてその後、「拘縮の寝たきりは日本だけ」「かなりの程度で予防改善もできる」ということをお知りになり、医療福祉専門職とはまた異なるお立場で情報発信~普及を促進していきたい!と考えるようになったのだそうです。
私としては、石橋さんが医療福祉専門職ではない、というところに大変な意義を感じます。介護用ベッド開発に関わってこられたとはいえ、むしろご家族様の立場から我々専門職に対して「どうにかしていきましょう!もっと良い状況が作れます!」と訴えておられるわけです。ありがたくもあり、専門職として情けなくもあります。
ただし石橋さんご自身は医療福祉の専門職ではないので、こうしゅくゼロ推進協議会として専門技術研修会を主催していくつもりは(今のところ)ないそうです。ぞれは専門職の皆さんに任せるそうです。ではこうしゅくゼロ推進協議会としては何をしていこうというのか?それはリンクバナーをご覧ください。私もできるお手伝いはしていきたいと思っています。


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