これは、「ちょこっとブログ」には少々重いテーマですね。でも、このブログの「ここまで」(=総論部分)のまとめ的なお話しなので、お付き合いください。もしかしたら、一回で終わらないかもしれません。
医療の基本的なあり方
突然ですが、例えば自分の身体の具合が悪くて内科医院に受診したとします。そこには外来看護師さんがいて内科医の先生がいて、血圧診て体温計って聴診して触診して血液検査して、結果を見て内服薬を処方してもらえる、って当然の流れですよね?
そこでね、突然、看護師さんが具合の悪い自分を見て「モノノケが憑いてる~!」て絶叫して悶絶しだしたり、内科医の先生がバッサバッサなにか振り回しながら呪文を唱え始めたら、そりゃ「ここはヘン!」てなりますよね?w
医療機関による疾病治療(医療)は自然科学の一領域の医学という学問に基づくサービスであり、自然科学というのはその特性として、
・「客観性」(関わる人の主観や価値観で解釈や対応が左右されない)
・「再現性」(誰が関わっても同じような結果になる)
・「数値化」(比較しやすい)
・「合理性論理的」(無駄が少なく、因果関係がはっきりしている)
・「要素的機械的な見方」(自然界のできごとは一つの出来事が一つの結果を生んでいく、その総体)
といったことが重視されます、というか、これらの条件を満たさないと「科学」とは認められません。バッサバッサと振り回しながら呪文を唱えて回復を祈る、というのは、やってる本人がどんなに信じていて真剣であっても、科学的じゃないんですね。
介護の基本的なあり方
ところがこれが面白いとこなんですけれど、介護とか生活支援の場においては、「何かをバッサバッサと振り回しながら呪文を唱える」的な対応も、時と場合によっては『大いにアリ』なんですね。ちょっと誤解を招きそうですけど、介護は非科学的で良い、とかいうつもりはないですよ。「科学的であることが全てではない」ということです。バッサバッサはあり得ないかもしれないけど、例えば頭をぶつけて泣いている子供にお母さんが優しく頭をなでながら、『痛いの痛いの飛んでいけ~!ほーら、もう大丈夫!』って対応している様子は、微笑ましくはあっても「非科学的だ!」と非難する人はいないと思います。まぁ、これをそのまま高齢者に当てはめるのは、ちょっと子供扱いし過ぎではありますが(^^;
可愛いですね (^^)
太田知子の毎日プチハッピー♪ななとひよこの散歩道
http://happy-moko.tea-nifty.com/blog/2011/11/post-f5ac.html から。
ここと違って、なんだかほっこりするブログです