新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

介護施設での歯ブラシの管理方法


燕弥彦西蒲食支援ネットワークの高井です。

最近は口腔ケアに力を入れる介護施設も多く、歯ブラシの管理方法について聞かれることも多くなりました。

今回は介護施設での歯ブラシ管理の注意点をまとめます。

「利用者持参の場合」

デイサービスなどでは歯ブラシを持参してもらうことも多いと思います。

その場合に注意する点は、歯ブラシのカビや雑菌の繁殖です。

持参の場合、歯ブラシをトラベル用のケースに入れて持ち運ぶと思います。歯ブラシを使用し、濡れたままの状態でケースに入れると、乾燥しにくくなりカビや雑菌が繁殖します。歯ブラシに変色が見られる場合は交換した方がいいでしょう。また、乾燥してからケースに入れるか帰宅してから乾燥させるかした方がいいですね。

「施設で管理する場合」

入所施設などで歯ブラシを管理する場合、一番気を付けることは歯ブラシを感染経路にしないこと。具体的には保管する際に他者の歯ブラシを接触させない、また他者の歯ブラシを使用させないことです。

上記の理由で複数人の歯ブラシを同一の容器で消毒することもお勧めできません。消毒薬耐性菌の問題もあるからです。

そもそも歯ブラシは消毒して再使用するような使い方ではなく、口腔ケア後は流水下で汚れを落とし、しっかりと乾燥させることが重要です。そして変色や変形が見られたらすみやかに交換するという使用方法です。高価な動物毛の歯ブラシを長期間使用するより、汚れたり痛んだら躊躇なく交換できるような安価なもので十分です。半分使い捨てのような感覚ですね。また、カラフルな歯ブラシより半透明の方が歯ブラシの傷み具合や汚れ具合を確認しやすいです。

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燕弥彦西蒲食支援ネットワーク

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