新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

きざみ食のハードル


燕弥彦西蒲食支援ネットワークの高井です.

本日は病院や介護施設で提供している食事のお話しです.

病院や介護施設で食事場面評価を行う機会が多いのですが,

提供されている食形態は概ね

常食>軟菜食>きざみ食>ミキサー食

というパターンが多いです.

これらは口腔・嚥下機能に応じて提供されるわけですが,

日頃感じることは「きざみ食とミキサー食の間」を補う食形態もあればいいなぁと.

 

ただ刻んだだけのきざみ食は「食材を粉砕する力」が低下した人のサポートはできますが,

飲み込む準備のための「口の中で食材をまとめる力」と「飲み込む力」の低下した人のサポートはできません.

ですから実際の臨床の現場では

常食>軟菜食>きざみ食>>>>>>>>ミキサー食

となり,多くの人がきざみ食のハードルが高いように感じています.

刻んだ食材がいつまでも口の中やのどの中に残留してしまうと,それが誤嚥のリスクとなります.

そうなるとミキサー食まで食形態を落とさなくてはなりませんが,

きざみ食をあんがけでまとめたものやソフト食であれば安全に摂取できる人も多いのです.

 

口腔・嚥下機能に応じた食形態を提供することで,誤嚥リスクを低減し,食事中のむせや飲み込みにくさを軽減して,十分な食事摂取量を確保することが大切です.

十分な食事を摂取できないと,体重減少→低栄養→筋力・筋量の低下→活動性の低下→介護量の増加となります.また,体力と免疫力も低下し,さらに誤嚥性肺炎のリスクも高まり,負のスパイラルに陥りやすいです.

 

高齢者だけではなく,ヒトはどうしてもむせる生き物です.

それは他の生き物とは異なり,高度な音声言語を獲得したためとも言われております.

そして我々ヒトは加齢や疾患で低下した機能を治療的・代償的・環境調整的なアプローチによってサポートしていくことが可能な生き物でもあります.食支援は多職種連携がカギとなります.

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燕弥彦西蒲食支援ネットワーク

『燕弥彦西蒲食支援ネットワーク』とは、燕市、弥彦村、西蒲区の医療・介護・行政の多職種で地域の食支援体制の構築を目指す勉強会グループです! ホームページはこちらです.  

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