新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

サンクス道「リーダーの心得3か条」とリーダーが生み出す良循環


感謝を大切にする職場をつくるには、リーダーの在り方が大切な要素になるということが明らかになってきました。というわけで、サンクス道リーダーの心得3か条をつくってみました。↓↓

みんなのサンクス道プロジェクト

以前のブログでも紹介しましたが、地位の高い方ほど感謝することが大切だという名言を多く残しています。

「世と人の多くの恵みに感謝する心をお互いに持ちたい。その心こそが明日への歩の真の力になるであろう」 松下幸之助

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」 山本五十六

一方で、そもそも上司と部下の間には、感謝についてこのような傾向があるということがわかってきています↓↓
①「上司は感謝しにくい」というステレオタイプを私たちは持っている(Tiedens et al. 2000)→積極的に感謝を表現したほうがよい
②「上司は評価をするという立場から、部下からの好意を素直に受け取れないこともある」(Ineshi et al. 2012)→部下の頑張りを素直に受け止めよう
③「怖い上司は感謝しにくく尊敬される上司は感謝しやすい」(白木 2018)→怖くて感謝しない上司、たまらんですね苦笑

感謝は大切。一方で地位が高くなると感謝していないと思われたり、実際に感謝しにくくなる傾向があるようですので、サンクス道リーダーの心得3か条を意識したほうがよい、ということですね。そしてサンクスカードを積極的に部下に送ることは、1,2を意識するきっかけになりますし、3の感謝スキルに磨きがかかります。

また、そのようなリーダーの在り方(リーダー以外の職員も同じ)は、個人レベルと対人レベルでリーダー自身とチーム全体に良循環を生み出すことがわかってきました。

個人レベル:感謝する意識の高まり、善意に対する敏感さの向上、感謝を感じ・伝える頻度の向上
対人レベル:ポジティブな対人認知(他者の良い所に着目する傾向の高まり)、対人関係の維持・改善、職場での働きやすさ

みんなのサンクス道プロジェクト

例えば、感謝を感じ・伝える頻度が向上(個人レベル)すれば、対人関係の改善(対人レベル)につながり、結果としてさらに感謝する意識が高まる(個人レベル)などといったプロセスが考えられます。リーダー自身も成長し、チーム全体にもポジティブな影響を生み出すことができますね。

実際にサンクス道を体験した介護リーダーがこのような言葉を残しています。
「リーダーの発する言葉が周りに与える影響は大きいと思いました。マイナスな言動は、簡単に相手に不快な影響を与えかねません。今回の活動を通して、どんな状況であっても『ありがとう』の言葉をかけるだけでプラスの力が働き、チームや組織が変わっていくのを実感できました。
リーダーとして不安な事が多かったのですが、この活動を通じて、まずは『人の良い所を見つける力』を養うことができ、チームをまとめる立場の自分にとっては大きな自信となりました。ユニットの環境改善を図りたいと思って始めた活動が自分自身を変え自分が変われば、周りも変わる』ということに気づくきっかけになりました。」

サンクス道リーダーの3か条
私自身もまだまだできないときが多々あります。自分自身の成長とチームのため、常に意識して仕事をしていきたいものです。
最後まで読んでいただきありがとうございました☆

みんなのリハビリセンター
小山智彦


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