「恩返し」はよく使うことばですね。
では「恩送り」は?
「恩送り」は受けた恩を誰か他の人に送っていくこと。日本では江戸時代からある言葉らしいです。米国ではペイフォワードという映画が有名ですね(pay forward→ある人物から受けた親切を、また別の人物への新しい親切でつないでいくことを意味する英語)
恩送りについては、リハビリ部の横田さんのお子さんの学校で紹介されていて、以前横田さんから教えてもらったことでした。
恩返しは2者間で完結しますが、恩送りは人から人へと繋がっていきますので、みんなが支え合う良い環境が生まれていきます。自分が親や先輩、会社の上司から頂いた恩を他者や次の世代に恩送りすることが、人と人とが繋がり、支え合う、明るい未来を創るために必要なことなのかもしれません。
以前、某大学で感謝の研究をされている先生方と情報交換をしたとき、恩送りの研究についても教えて頂いたことがあります。恩送りを行うことで本人のwell-beingを高めることができる可能性があるというお話もありました。恩を直接返すことができなくも、他の人に恩を送ることで本人のwell-beingが高まり、さらにその人を取り巻く環境も改善できるのかもしれません。
これまでサンクス道では「ありがとう」をカードで伝えていくことが活動のメインでしたが、これからはただ「ありがとう」と伝えるだけでなく「恩送り(恩返しも)」へと繋げることが新たなチャレンジになりそうです。
受けた恩と感謝の心。
どんなときも忘れずに、人から人へとつながっていきますように。
※写真は「さんくすの木」に飾られるサンクスカード☆いちごバージョンもあります
社会福祉法人みんなでいきる
作業療法士 小山智彦
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