新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017
佐久間先生と

ありがとうニューズレターで紹介されました!


日本ありがとう運動推進協議会が発刊しているありがとうニューズレター17号で、サンクス道が紹介されました。紹介して下さった佐久間先生(国際医療福祉大学)は国際学会などでも発表されているすごい先生です。佐久間先生からニューズレターの内容の掲載許可をいただきましたので、紹介したいと思います。

以下、ありがとうニューズレター17号から抜粋

<新潟県上越市柿崎 サンクス米山 訪問記>

事務局 佐久間伸一および会員 H

2017年初夏の折り、事務局の佐久間と会員Hさんの2人で、新潟県柿崎・介護老人保健施設サンクス米山の小山智彦氏を訪問しました。当施設で活発に「ありがとう」の活動をしておられる小山氏からは、協議会へ激励の便りも寄せられていましたので、お会いできる機会をかねてより願っていました。

当日は、施設の案内と活動の資料を頂きました。

(1) 施設の様子

施設内の通路(リハビリ街道)には、「みんなでめざそう10,000サンクス」と目標を掲げていました。その時は5,024サンクスが達成されていて、中間点という時期でした。「月刊ベストサンクス」も貼られていてその「サンクスカード」が紹介されています。その隣には、「サンクス畑」がありました。「サンクスカード」で実る野菜が育っています。楽しい雰囲気と意欲があふれた職場でした。昨年の12月には6,000枚突破しました!

(2) サンクス米山 サンクス道の活動

小山氏から、活動の紹介ということで「サンクス道 活動資料」を頂きました。まず次のような問いかけから始まっています。
「介護現場では、職員がどういう状態だと、利用者様にとって望ましい『環境』を、作っているといえるのでしょうか?」
「それは職員自身が、笑顔で、働きがいを感じながら『幸せ』であることです」
「その結果、優しさ、思いやりの溢れるケアが行われる様になります。」

このように、職員の内発的な動機づけ引き出すものでした。

さらに活動の7つのポイント(①〜⑦)を明示しています。

①感謝されることより、感謝することが大切だということを説明する
②リーダーが積極的にサンクスカードを書く
③サンクス道のような何かしらの表彰制度みたいなのを設ける
④いきなりノルマにはしないほうがよい
⑤いろんな感謝の仕掛けをつくる
⑥勉強会をひらき、みんなで振り返る
⑦とにかく言い続ける

職場で活動する場合、とても参考になる指針です。活動資料には、多くのアイデアと試みが盛りだくさんでした。これらの成果は次のような「サンクス道を体験した介護リーダーの言葉」からもうかがえます。

「リーダーの発する言葉が周りに与える影響は大きいと思いました。マイナスな言動は、簡単に相手に不快な影響を与えかねません。今回の活動を通して、どんな状況であっても『ありがとう』の言葉をかけるだけでプラスの力が働き、チームや組織が変わっていくのを実感できました。」

「リーダーとして不安なことが多かったのですが、この活動を通じて、まずは『人の良い所を見つける力』を養うことができ、チームをまとめる立場の自分にとっては大きな自信となりました。ユニットの環境改善を図りたいと思って始めた活動が自分自身を変え『自分が変われば、周りも変わる』ということに気づくきっかけになりました。」

今回、短い時間の訪問でしたが、小山氏から資料も準備して頂き、恐縮しています。直接お会いして私たちも元気を頂きました。ありがとうございました。また、「サンクス道」のブログhttp://www.kaigogoyoukiki.net/niigata/blog/021/ があります。是非、ブログに訪問してみましょう。

<訪問を終えて>

事務局 佐久間伸一

小山氏から施設案内と資料提供を受けた御礼に、私たちから「ありがとうの三級」のプリントハンカチと「ありがとうカレンダー(勝俣作)」をお渡ししました。

小山氏らが推進する「サンクス道」に触れていくつか学ぶことがありました。

(1)活動の開始方法

まず職員への問いかけ(自らの問いかけでもあります)から始まり、問題意識を高め、目標を導いていることです。心理学では、動機づけ・自己決定理論(デシら)がありますが、頭で分かることと実際に活用できることとでは、天と地の差があると私は実感しています。そして、まず自ら(職員から)試みていましたね。栃木県太田原の教育委員会で「ありがとう運動」を実施したときも、まず先生方から自ら行って生徒に広めていったことを思い出しました。

(2)ポジティブ心理学運動と「ありがとう」

「サンクス道を体験した介護リーダーの言葉」から分かるように、サンクス道は、ポジティブ心理学運動(当時米国心理学会会長であったセリグマンが1999年に呼びかけた)の実践の姿であると感じました。すなわち、「ありがとう」は重要な要素であります。今後、国際学会に発表して欲しいですね。

(3)地域からの輝き

介護老人保健施設サンクス米山は、新潟県の日本海に面したとても静かなところにありました。また、活動資料の中に、対米英強硬論や日独伊三国軍事同盟に対して反対した、山本五十六 元連合艦隊司令長官(新潟県長岡出身)の名言が掲載されていました。私も新潟県出身者なので嬉しくなりました。

小山氏から出身大学の作業療法学生にあてた激励文も頂きました。佐久間はその大学の講義も受け持っていますので、ご活躍の様子もお伝えします。今後ともよろしくお願いいたします。

 

ニューズレターの内容は以上です。

サンクス道を紹介して頂き、また有難い言葉もたくさんいただき、本当に嬉しかったです。佐久間先生には心から感謝いたします。そして、これからますますありがとうの話・和・輪が多くの人々に広がっていくよう願っています。

社会福祉法人みんなでいきる
作業療法士 小山智彦

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