ありがとうの効果について、良い例があったので紹介します。
以下、「ありがとうの奇跡(小林正観 著)」より抜粋
ある有名な食品メーカーでの話です。社長が急死し、その後、会社のことを知らない奥さんが、会社を受け継ぐことになりました。どんな社員がいるかも把握していないし、どんな商品があるかもわかりません。取引先にも、何も説明できません。そこで、この奥さんはどうしたかというと、社員と取引先に、「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」と、ただ頭を下げたのだそうです。「みなさんのおかげで、この会社は成り立っています。ありがとう」と言っていたら、なにひとつ経営手腕を発揮していないのに、売り上げが「3倍」になったというのです。
今も、この奥さんは、商品のことは、よくわかりません。取引先のことも、よくわかりません。それでも、「感謝の気持ちだけで売り上げを上げた人物」として知られるようになって、この人のところには、全国から「講演の依頼」が殺到したそうです。
経営手腕が優れていたから、売り上げが3倍になったのではありません。何も知らないから、「みなさん、助けてください。ありがとう」と言い続けただけなのです。
夫が経営手腕を発揮していた時も、このメーカーの商品は、ほかのメーカーの商品よりも、たくさん売れていました。しかし、その夫の努力の結果よりも、「ありがとう」を言っているときの方が、売り上げが上がったのです。
どうして、売り上げが上がったのでしょうか。それは、「ありがとう」と言われた人たちが、奥さんの「味方」になったからです。
ありがとうを大切にすることで、売り上げが3倍になった・・・この食品メーカーはどこなんでしょうか。非常に興味深いですし、この奥さんの講演を聞きたいものです・・・
サンクス道でも、感謝を大切にすることで、周りが味方になってくれるという現象がしばしば起きます
→感謝を大切にしていると、また感謝したくなる出来事が起こってくる
先日のサンクス米山のハロウィンのイベントでも、たくさんのサンクスカードが投函され、感謝を伝えあう良いイベントになったとのことでした。
さて、サンクス柿崎でも少しずつですが、感謝の活動を取り入れています。
最近では、職員の評価・目標管理制度を取り入れたのですが、評価後の上長からのコメントに必ず日頃の感謝の言葉を入れるようにしてあります。職員の良い面や課題も含めて、まずはちゃんと職員一人一人に感謝の言葉を伝えることが大切だと考えているからです。
感謝はしているようで、実はおろそかになってしまいがちです。部署をまとめる人は、一人一人の職員に気を配っているようでも、感謝していると意識しているようでも、実はちゃんと伝えていないことのほうが多いのです。
サンクスカードを上手く活用することで、それらを改善することもできます→サンクスカードでホーソン効果
最初の食品メーカーの奥さんのように、まずはありがとうから始まる職場を目指したいものですね。ありがとうを実践し、職場に浸透していったら・・・もしかしたら思わぬ結果がついてくるのかもしれません。