今ある、私たちの生活の中にもたくさんの感謝の種があります。
親や兄弟が支えてくれたり、よい上司や部下に恵まれたり、お年寄りからいろいろなことを教わったり・・・
でも、どうしても感謝することができない、そういう時もあるかもしれません。私自身も、感謝を意識してない限り、感謝を忘れ今の生活が当たり前だと思いながら生活してしまうことがあります。
そんなとき、つまり感謝ができないとき、私が思い出すことがあります。
それは、アジアチャイルドサポートの池間哲郎さんの講演です。以前、講演の準備や懇親会など、池間さんと関わらせて頂く機会がありました。
池間さんは、アジア各国のスラム街やゴミ捨て場などの貧困地域の撮影・調査・支援活動を続けながら、実際に撮影した映像や写真を用いて講演・写真展なども行っている方です。講演では、貧困地域で生きる人々の姿を通して、一生懸命に生きることの大切さを教えて下さいました。私にとって人生の価値観を変える、大変有り難いお話を聞く機会となりました。
夢は大人になるまで生きること・・・子どもがそう答えたそうです。貧困や紛争など、世界には明日への不安を常に感じながら懸命に生きている人たちがいることを忘れてはいけないと思いました。
このことを思い出すと、私たちが日々生活している中で、きれいな水が飲めること、ご飯をおなか一杯食べれること、家族と一緒にいれること、働ける場所があること、学校で教育を受けれること、日本という恵まれた国に生まれることができたこと、両親がここまで育ててくれたこと・・・当たり前のような日々の生活が、実はかけがえのない感謝の日々であることに気付かされます。
感謝しやすい嬉しい出来事じゃなくても、今あることに感謝できる心を育んでいくこと、そして今を一生懸命生きることが大切なんだと、講演を聞いて感じました。正直なところ・・・なかなかそういう生き方は難しいです・・・でも忘れないでいたいものですね・・・。
こういったことは、サンクスカードでも同じだと思います。感謝することは特別な出来事じゃなくてもよいのです。日々の生活の中にある小さなことでよいのだと思います。むしろ小さな感謝に気付くことが大切ですし、その感性を育んでいくことこそがサンクス道で目指すべき心の在り方であるのだと思います。
「感謝するに値するものがないのではない。感謝するに値するものを気づかないでいるのだ」 中村天風
恵まれた私達の生活には感謝の種が溢れています。日々の生活を当たり前と過ごさず、たくさんの小さな感謝にも気づくことができる心を育んでいきたいですね。
※写真は新しく発刊された「りはびり新聞4号」の切り取り。サンクスカードも種類が豊富になり、介護士さんも楽しみながら使ってくれています。有り難いですね☆
介護老人保健施設サンクス米山
サンクス道 師範
作業療法士 小山智彦
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