新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017
無関心

サンクスカードで“ホーソン効果”


部下や仲間に関心をもつことが大切だという話です。

“ホーソン効果”という現象があります。
米国のホーソン工場で、労働者の作業効率向上のためには何が一番効果的であるかという調査が行われました。その結果、上司や周りにいる人たちが労働者への関心を高めることが最も重要なことだということが判明されました。これは、人は一般に注目されることを好み、特別な扱いを受けると、さらに効果を上げようとする傾向があるということですね。

私もそうですが、上司や周囲から気にかけられたり認められたりすると、嬉しくなってモチベーションがあがるときがあります。

なので、「最近、がんばっているね」とか「この前の行事うまくいきましたね」とか、声をかけてあげればよいのですが・・・

ある介護士さんがこう言ってました。
「同じユニットで働いていても、話す内容が申し送りとか利用者様の対応の話で終わってしまうことが多いです。勤務も早・遅番、夜勤とかあるので『〇〇さんに頑張ろうねって言って励ましたい』『〇〇さんにありがとうって言いたい』と思っても、すれ違うような勤務だとなかなか会えないことも多くて・・・」

こういうわけで、面と向かってちゃんと話をする時間や利用者様の対応で心の余裕がなかなか持てない、ということもあり、十分なコミュニケーションができない現状があるようです(もちろんそれだけではない場合もありますが)

しかし、こういった問題をサンクスカードで改善したユニットがあります。そのユニットでは以下のつのことを心がけていました。

①まずはリーダーが積極的にサンクスカード投かんする
②どんなささいなことでもカードに書いて投かんする
③どの職員にもカードが届くように投かんする
④みんなが書きやすい時間や投かんしやすいポストの場所を工夫する

⑤とにかく継続する

ゆっくり話す時間が持てなかったり、勤務がすれ違いでなかなか会えなかったりしても、この5つのポイントを守れば「リーダーがちゃんと自分に関心をもってくれている。認めてくれている。感謝してくれている」という感覚を職員一人一人が持つことができるのです。個人的にかけられた感謝の言葉や褒め言葉は、自分に注目してくれ、特別扱いされたと感じますので、最初に紹介した「ホーソン効果」と同じ現象が起きます。つまり、職員のモチベーションが上がり、もっと効果をあげようと一生懸命になるんですね。実際やってみると、本当にわかりやすくこの現象が起きます。

例えば、子育てでも同じようなことが言えます。子どもにとって、親に関心をもってもらえないことはどんなに辛いことか・・。親が仕事のことで頭がいっぱいになっていたり、スマホでポケモンGOに夢中になっていたり・・・子どもと向き合えていない親が増えているそうです(汗)。逆に子どもに関心をもち、ちゃんと向き合い、子どもが頑張ったこと対して「がんばったね」と声をかけてあげれば、子どもはさらにやる気になって頑張るのではないでしょうか。

「無視」よりも、なによりも残忍なのは「無関心」です! 尾木ママ

ogimama

夫婦でも同じですよね。お互いに関心をもって、ありがとうの言葉を伝えあうことが大切ですね(離婚を防ぐために最も大切なことは感謝の言葉を伝えることだそうです)

職場でも家庭でも、共に働く人、共に生活する人、共に人生を歩んでいく人へ、ちゃんと関心をもつこと、そして感謝を言葉にして伝えることが大切ですね。

部下や仲間に関心を持つことが大切です。サンクスカードはそれを形にして表現できる便利なツールになるのです。

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