新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

高齢者虐待防止研修で介護職員の意識は変わったか?


1.研修目的

高齢者虐待や不適切ケアは、職員間のコミュニケーションが不足していると起こりやすいのではないかと考えて、「全員参加型研修」を企画しました。

事前アンケートをとり、その結果をもとに普段の仕事のあり方(忙しさ、利用者対応、自分の思い)を120分の研修の中で語り合いました。

最終的には、コミュニケーション改善の為に「施設でひとつ」のグラウンドルールをつくりました(この施設では「あいさつ」がグラウンドルールになりました)。

 

2.研修場所

新潟県内のユニット型特別養護老人ホーム(100床)一か所の結果です。

全員参加型研修は3回に分けて実施しました。

その後、グラウンドルールは7月上旬に10日間の特別強化期間を設けて、

施設内投票によって「優秀な個人」「優秀な部署」を決めて、表彰しました。

 

3. 結果

 

上記円グラフの通りですが、

・不適切ケアに関しては、33%の職員が「意識が変わった」

・あいさつに関しては、64%の職員が「意識が変わった」と答えてくれました。

具体的には「きつい口調で利用者に声をかけた直後に、いけないと気付くようになった」

「人のあいさつを良く見るようになった」などの意見が聞かれています。」

 

4.考察

意識が変わったからといって、すぐ行動に反映されるわけではありません。

しかし、行動を変えるためにはまず意識を変えなければなりません。

アンケート結果を見る限り、研修を実施したことで、職員の意識はある程度変わったと考えます。

これを一回で辞めてしまうのではなく、

取り組みを継続していくことによってこの効果はもっと大きくなっていくのではないかと思います。

以下に少しだけアンケートの自由記述を載せておきます。

 

5.アンケートの自由記述より

☆コミュニケーション
・同じユニットの職員とはコミュニケーションが取れていると思う。

・他のユニットや他職種とは不十分だと思う。
・職員間の私語は前よりは少なくなったと思うが、まだあると思う。

・仲良しなのはわかるがやれることをやって欲しい。
☆前向きな意見
・周囲の職員がみんな協力的で助かっています
・部署が変わったら定時で退勤できることが増えた。何がそこまで違うのかと思った
・不適切ケアに関してはまだまだ意識が低い。
・ほんの少しだが、自分から積極的に声をかけるようになった。
・小さなことでも相談連絡報告を行うことにより仕事がスムーズに行くようになった。


About the author

斎藤 洋

介護職員→介護支援専門員→介護教員→ピーエムシー

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