新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

食べたいものを食べること


施設のお刺身を食べる事。

これって普通ですか?

と聞いてみたくなるのです。

普通と言えば普通・・・かと思いきや

実はそうではなくて

これを研修などで話をすると不思議と

「すごいですよね」

「うらやましいですね」

「うち(施設)では無理ですね」

「お金そんなにかけれないし」

とこんな感じでいいなぁという素直な意見から

おいおいなんでそんなネガティブなの?って意見まで。

色々と言ってくれますね。

ただ・・・

併せてこんな質問もしてみます。

「お寿司食べてもらったりしてるよね?」

すると

「はい!回転ずしに行きました」

「施設へ握りに来てくれます」

そして聞きます。

「その寿司の上にのってるのは刺身っていうんでしょ?」

・・・

・・・

・・・

と、こんな感じで会話は一旦終わるのですけど。

なんでお刺身を施設で食べれなくて、

寿司屋やケータリングの寿司が食べれるのか?

これが非常に不思議なんですね

必ず言われるのが、

「食中毒になったらどうするの?」

なんですが、大事なのは何で施設で食べる刺身が

あぶなくて、寿司屋はいいのか?なんです

よくよく考えてみたら、

直接手を触れる寿司の方がよっぽど危ないのでは?と

思います。

回転ずしにしてもしばらくは、放置している場合もあるわけです。

普通なら、そっちを敬遠するんです

ところがそうじゃない・・・

これってある意味偏見なのかと思います。

ちなみにうちの系列の法人がしているデイでは

刺身定食を週に一度は食べる。

たまに尾頭付きの刺身が出てきます。

もちろん新鮮です。で、さばきたてです。

スーパーに売ってるその日のものより新鮮です(笑)

で、すぐに出すので安全です。

寿司屋より安全ですから。

要は、食中毒の原因たるものもよくわからないのに

刺身は危ない=食中毒

と決めつける方の責任ですね。

そのために日本の食文化のお刺身が

一番食べたい世代が食べれないという矛盾に陥ります。

おまけに、デイなんかでは楽しみに三本指に入る食事が

全然楽しみでなかったりするわけで

何のために自宅から出てきて食事をするのか・・・

考えものですね。

ちなみに、うちのデイの職員の惜しかったのは

その尾頭付きできたお刺身を別々にして先に選ばせてしまった事

これがなかったら百点でした。

しかし、これは意味が分かれば解決できるので大丈夫だと思います。

お刺身を食べる時には、

あまりまとめて食べる分を先にとる習慣がないという事。

箸が重なる、混じるのに懸念した職員の行動だと思いますが、

そうすると、食事をする楽しみが半減します。

「食べる分だけ先にとってください」

と利用者にすすめている職員を見ながら利用者の表情を見ていると

「困ったよな・・・」みたいな顔で悩んでいる表情でした。

そりゃそうなんです。

そんな食べ方をたぶんしたこともないし、食べる量を一度できめろ!というのは

あまりにも横柄だと思うのですね。ので、職員には説明をしてすすめ方を変えて

もらったわけです。

その後はスムーズに楽しんでくれてました。

とまぁ、介護職の方々に考えてほしいのは、

このあたりの事だと思います。

 

放浪後の一言:お刺身くらい普通に食べようよ


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