先日、ある施設での事。
「今、利用者は朝来たら玄関からでなく横のスロープを
通って縁側から出入りをしています」
という話を聞いた。
「これってどうなんでしょうか?」と聞かれた私は
「おかしいですね」と即答する。
「そうですよね~やっぱり・・・でも、玄関から入ろうとすると
手すりがなく持つところが靴置きだけで不安定なんです」
「簡易型の手すりを使えばどうですか?靴置きと手すりの間は
狭く、手すり間は少し広く」と説明をした。
さてここまでのやり取りを読んで皆さんは気づきましたか?
私は偶然にも昨年の仕事の中で同じような問題の施設を見ていたことを
思い出しているのですが、そもそも玄関から入らない・・・というより
玄関から入れてもらえない!という気持ちを考える事が出来るのか?
なんですね。
横の窓から入るなんて原則、何か悪いことをして見つからないように
入る感覚なのです。当然ですが、利用者が喜んで施設を使うわけがない
のですね。
それともう一つ。
こういった事を日常的にしてきたにも関わらずに自宅の段差の攻略を
考えさせると安易に言うんですね。
「手すりつければ大丈夫だよね」
おいおい!!なんでやねん!!と言いたくなりますよね(笑)
普段、玄関を使っての介助、移動等をしていないのだから
それは言えないでしょうに・・・と突っ込みたい。
でもそんな事は知らんとばかりにトントン拍子に
話が決まっていくサービス担当者会議(笑)
ありえないや~~ん!!とコダマする頭の中。
こんな光景が思い浮かぶのです。
分かってあげてほしい。
玄関から入れないというのは屈辱的な事
玄関から入れないのはスタッフが決めるから
玄関に必要なものをちゃんと見よう
そこに利用者の気持ちがあるのですね。
玄関ってだけでも色々と問題がある・・・
これが施設か(笑)
放浪後の一言:施設と自宅をリンクさせれる家改修型施設なんですよ