新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

頼れる人


「頼れる人」

その時に上手に対応するのが頼れる人?
施設で大変だと言われてる方への対応が出来る事が頼れる人?

施設側から見たら確かに頼れる人です。
しかしそれがそのまま利用者さんに対して頼れる人となるのかはちょっと違うのかも知れません。

例えば、、、ある施設でスタッフさんに
「この人こんなところが素晴らしい」
と思った事を書いてホワイトボードに
貼りましょう!
みたいな取り組みがありました。
数日が経ちホワイトボードに沢山のメモが貼りつけられてます。

「◯◯さんの挨拶が素晴らしい」
「◯◯さんの笑顔に癒される」
「◯◯さんの仕事に対する姿勢に共感」

などなど沢山色々な良いことが書かれてます。
しかしよく見ていくとまんべんなくメモがあるわけではなく、何人かのスタッフが特に多く、中にはほぼ出てこないスタッフもいるようでした。
ところが出てこないスタッフの仕事に関して別に問題はなく、むしろ聞いていくと、

「お風呂誘導は凄く上手」
「話の切り返しは怒らさずに出来る」

など業務では良く出来る人との評価でした。
そう考えていくとここまで「出来る人」と言われてるのに名前があまり無かったのか?となります。

つまり本質的に「頼りになる人」と言うのは常に周囲に気を配り、人をみる、気持ちをみる、かかわりを持ち、ケアに対しても常に考え続けているということかなと。

先日の記事にも書いたのですが、入居者さんはちゃんと見ています。
だから話もよく覚えています。
一時的な対応の良さはあまり記憶に残ってなくとも日頃からの対応の良さは印象に心に残っているものです。
だから名前が分からなくても顔を覚えて
「あの子はいつも挨拶してくれるよ」
「何かと聞いてくれる優しい人だよ」
「いつもニコニコして名前呼んでくれるよ」

なんてことを言ってくれたりします。

だからそこにいる当事者さんにとっての「頼りになる人」というのは、日々の生活の中で色々な当たり前の基本が出来ている人ですね。当事者さんは毎日見ていて感じるのです。

だからその場しのぎ、方法論だけに頼らないでほしいなあと思います。


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