新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

楽しさを伝えるには


「楽しさを伝えるには」

真新しいこと、奇抜なこと、注目されること。

それだけを見ていたら楽しい部分はあるけど
その楽しいことをしてもらうまでの過程が
存在しないとただの思いつきや真似事までで
終わってしまいます。
それでも何とかなるのが歴史の浅い介護の
世界です。
当然、このままではあまりよろしくないので
何が必要か考えていくわけですね。

思いつきと狙っての違いとも言えます。

現場で色々な取り組みの話をしていくときに
いつも考えているのはその取り組みが利用者の
ためになるもの、やりたいと思うもの、を
前提として構築に至る考え方、理由、効果を
踏まえて実際に起こりえる仮説をベースに
話しています。
なので例えば「買い物支援」の話をしたら
大概の方は「それは楽しそう、楽しみ」
「きっと喜んでくれるだろう」「早くに実施
していきたい」と言ってくれます。
そうして先に起こりえる様々を理解して、
人はモチベーションを上げていく事につながり
ます。
この話の部分が曖昧、非現実、薄いと当然
やってみよう!という流れにはなりません。

良いと言われる事が必ずしも現場で理解され
ない理由の一つにこれがあるのです。

こうして考えていくと、アウトプットが如何に
大切にであるか分かると思います。
そしてただ話せばよい、ではなく、相手の
思いや気持ちに影響あるような伝わるように
伝える力も必要なのですね。
これは実践してきた人ほど強く上手く正確に
伝えていける可能性があります。

楽しさを伝えるには
苦しみや我慢の部分もしっかり話せないと
聞き回し、習うだけのアウトプットには
深さがないのです。
だから「実践ありき」と言われる方々が
多いのだと思います。

魅力を伝えるにはその逆をしっかり伝えれ
ないと「いい話」だけで終わります。

 


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