新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

理解するという意味


施設で情報を共有するツールとして
連絡帳みたいなものがあります。
皆が知っててほしい事や伝えたい事を
そこに書いてあります。
読んだらそれぞれサインや捺印するわけです。
ちなみに施設によくある○○マニュアルも
同じようなものですね。

と、ここまででお互いに思ってる事は

・書いたからみてくれてサインがある
・読んだからちゃんとサインした

なんですね。

ところが翌日になって気づきます。

書いたはず、皆がサインしてくれたはずの
内容が数名出来ていないのです。

だから当たり前ですが聞きます。

「昨日、連絡帳に書いたやつ見たよね?」

すると、

「はい!読みましたよ。サインしてます」

となります。

書いたものは読んだ。そして見たから
サインをキチンとした。この過程には
お互い嘘はないのですが…

考えられる事はいくつかあります。

・意図的にしない
・捉え方が間違っている
・読んだだけ

だいたいこんな感じです。

順に考えていくと
まず、意図的にしない。これは問題外。
話して直らないのなら辞めてもらえば
いいのです。

捉え方が間違っている。これはまず説明。
で、確認。理解を再確認してから様子を
みる事で次が見えます。

以上の2つは表面化している問題なので
お互いに気づきやすく解決への道のりは
比較的見出しやすいのです。

ところが一番やっかいなのは3番目。
「読んだだけ」なんです。

これは表面上は読んだ事実もあるし、
サインもあります。そして意外に大きな
ズレはなく、なんとなく出来ていたり、
出来てなくともなかなか見えてこない。
だから書いた側は、
「キチンと伝わった」と思い込んで
しまう事が多いのです。

そして読んだ側は、
「自分が理解出来ていない」事には
気づいてない、つまり自分は出来てると
勘違いしているケースがあります。

このお互いの思い込みによる勘違いが
お互いの不信感を生み出し、気づかなかったり、
修正に至らないと退職や
チームの崩壊になりかねません。

この原因は「文章読解力」にあります。

いわゆる、「国語力」ですね。

ので、これを判定する事が出来たら
この問題は解決にむかう確率が上がります。

ちなみにこの文章読解力の試し方の話しを
してくれたのは新潟の「ちのよしかず」さん。

他の方が集まる会に参加して様々な方と
話しをする機会をもつことは大切ですね。

現場で報告、連絡、相談が出来ないと
悩む前に相手がその内容を正しく理解
出来ているか?をキチンと知る事で
正しく理解してマニュアルを読む。という
業務と、イライラする不信感がなくなる事に
つながると思います。

 

放浪後の一言:何事も疑ってみるのも大切かも


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