新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

書かなきゃ・・・


デイサービスなどの連絡帳にあるスタッフが
記入する内容の中で「ご家族への連絡」
みたいな欄が下の方にあるのが多い。

そこには様々な事を懸命に書くのが仕事!と
ばかりに忙しい時間を使い記入されてます。

もちろん、内容がしっかりされていてさすが
だなあと思うものもありますが中には、

「カラオケ楽しんでおられました」
「カレー作りに参加され人参を切ってもらい
ました」

みたいな内容もあります。

書いても悪いわけではないのですが何となく
違和感があります。それは、

「書くのが大変、時間がかかる」

このフレーズを聞くからでした。
記録に人がとられてかかわるのが少なくなる。

こんな風に書き物があるから、かかわれない。

と、言われて違和感が更に増すのです。

そんなに大変ならまず考えてみようよと。

記録は大切、だからこそ必要な内容を必要な
分だけ書くように今までのやり方を少し見直し
たら良いだけなのです。
つまり見直すのはひな型とかよりもスタッフの
考え方の方です。

介護の仕事についてから気づいた事の1つに

「白い空白は埋めなきゃ症候群」があります。

要は家族への連絡欄が三行あれば二行くらい。
五行あれば四行くらい、何かを書いて空白を
少なくしておかないといけない。でなきゃ、
何にも見てなかったとか思われるのでないか?

みたいな不安に襲われる方が多いようです。
もちろん不安なのはスタッフ側。

だけどよくよく考えてみたら、

カラオケを楽しんでおられました、、、
→ 楽しくないカラオケってどんなのよ?

となります。めったに唄わない方がたまたま
唄ったのならまだしも…ですね。

また「家族への連絡」と書いてあるから何かを
書かなきゃ!になる方もいます。

「白い空白は埋めなきゃ症候群」ですね。

ちなみに、「ご家族への連絡」の名称を変えて
少し説明を加えるとこの無駄を省くやり方が
あります。

それはご家族への連絡から

「備考欄」とか「特記事項」の名称にする事です。

そうすると、
カラオケを楽しんでおられました!を
わざわざ「特記事項」に書くことかな?と考える
ようになります。
「今日は入浴を気持ちよくされてます」を
わざわざ「備考欄」に書くことかな?と考える
ようになります。

もちろん皆がそうではないし、ご家族や本人の
状態により必要なケースはありますが。

何よりこの記録では施設と家族の記憶に残す
事は可能ですが、利用者さんとのかかわりの
時間は削られます。
だから必要ない記録は書き方を見直して、
空いた時間を利用者さんとのかかわりのために
使えば、「利用者さんの記憶」に残るように
なるのだと思います。

同じ記録、記憶に残すなら、利用者さんの
心の中の記憶に残るような「かかわり」から
記憶に残していくのが良いのだと思います。

そうしたら利用者さんはまた心にエネルギーを
蓄えて元気にその姿を見せてくれる!
そんな風に私は信じていたいと思います。

放浪後の一言:だって空白が気になる~((+_+))


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