新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

本当に


介護ではよく「レク」という言葉が使われる。

とにかく語尾に「レク」がつく。

普通に聞いていたら、こんな風に思います。

調理レクと言わず、調理しますと。
外出レクと言わず、外出しますと。

普通に言えば良いのに「レク」をつける。

これって、、、やっぱり

自分達がやるんだ!
サービスとして提供するんだ!

みたいに、「やってあげる」の気持ちが
どこかの片隅にあるからじゃないかなと
考えてしまいます。

そもそも、一般的に施設で行われている
レクリエーションを普段の自分達の生活で
しているか?と問われたら、ほとんどの方は
していないと思います。

しかし施設では、他にやることを考えないで

「これを楽しみにしているんです」
「これをしたらみんな笑ってます」

とか如何にも楽しんでいるんだから特に問題
ないでしょ?と言わんばかりに言われます。

こういう話を聞いていると、

そんなに楽しいのなら普段友人らと居酒屋に
でも集まったら「しりとり」でもやれば?と
思います。
楽しけりゃいいでしょ?は施設では違うのでは
と思います。楽しけりゃいいならそのまま、
ケアプランや計画書に書けば良いのですから。

本当にやりたい事はきっと他にちゃんとある
んだと思っています。ただ、施設と枠組みの
中で出来る事、目的には制限はあるのは分かり
ます。
ただ、それを理由に、たいして考えもしないで
その日に来る利用者さんをみて決めるわけで
なく、個々にキチンと効果を理解してするわけ
でもないままに、レクリエーションをする。

利用者さんはきっと、

「施設に来てからレクリエーションを
教えられただけ」

だと思います。

初めて施設を利用したら14時になったら、

「はい!今日は○○レクをやります!」

と、いきなり言われて半ば強制参加のケースが
多いんだろうなあと思います。

利用者さんは気遣ってくれてます。
場の空気をよんで、懸命にしているスタッフ
さんらをみて、楽しそうにしてくれます。

本当に楽しい!と思ってくれてる人も
もちろんいるでしょう。だけど、内容により
そんなに楽しくはないでしょう。と思うもの
がやはり多いです。だから利用者さんの中には

「こんなのに参加したくない」
「馬鹿にするんじゃないよ!」

と、言われたり、参加されない現状がある。

だからこそ考えてほしいのです。

限られた人数、時間、制約の中であっても
本当に必要なこと、本当に楽しんでもらえる
ことは何だろうか?と。

それを知るためにほんの少しだけ、利用者さん
の気持ちに触れてあげてほしいのです。

全てが出来る訳ではないけれど、
出来る事はあるはずですから。

そもそもADLも個々に違います。
認知症の症状にも差があります。
一括りや集団でやるには原則無理があると
思うのです。だからそれぞれにプランがある。

安易に妥協せずにあきらめないという姿勢を
スタッフ自ら利用者さんへ見せる事できっと
利用者さんももう少し頑張ってみよう!って
思えれるのだと思います。

そう思ってくれた時にスタッフさんらが、
その気持ちに寄り添い一緒に考えて取り組みを
していけば、本当にしたいこと!が見えてくる
のかなと思います。

それが達成された時、

双方がどのように変化していくのか?

少なからず取り組みをしてきた事から
見えたこと。

お互いのモチベーションが上がり、会話が
増えて、表情が豊かになります。
お互いの事を色々考えるから色々な事が出来る
ようになります。

何よりこの仕事が楽しくて好きになります!

放浪後の一言:言い方は関係ないけど印象は違うかも


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