新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

思い出


知らないフロアーに入るといつも挨拶を
される のですが、だいたい先に挨拶をして
くれるのは、そこにおられる利用者さん。
場合によっては、

「そんなとこに立ってないでそこに座りな」

と一声かけてくれたりする。

一方、

スタッフさんらの対応は様々です。

入ってきて、

「こんにちは」といわれるのが多いと思いきや
意外に先に言われる事は少ない。

こちらから、「こんにちは」と言って返して
くれるのは普通なんでしょうが、時には
その返事すらなく、おいおい\(・_・) となる
事もしばしば。

不思議なのはここからです。

しばらく近くで立って見ていたら、初対面の
はずなのに、挨拶されない。こちらをチラッと
見ているのに会釈すらないときもある。

そのままレクリエーションが始まり、輪にされ
歌が流れ、へんな踊り(敢えて言います)が勝手
に始まる。
もちろん皆があわせて出来る訳がない。

中には外を見てゆっくりされている様子なのに

「体操しましょうね~」と、

無理やり、方向転換されている。

それでも続けていたら、今度はおもむろに
立ち上がり、歩き出そうとする。すると、

「どこいくんですか~座っててね」と、

ガッツリ着席となる。

ずっと見ていて、いつも感じます。

誰のための時間なのか?
外を見る事すら制限されるって?
意味があって立つ人を強制着席?

そして、そんな現場のスタッフほど口を揃えて
いうのは、このセリフ。

「人が足りないからやりたいこと出来ません」

他人に挨拶もできない、きっと新人さんが来て
もこんな対応なんでしょう。だから続かない。

一番マズいのは、原因が自分達だと気づいて
ないケース。必ず、誰かのせいにしている。

利用者さんを業務で縛る。だから不安になり
安心出来ないから、逃げ出したくなるんです。

そんな状況下を見たスタッフさんらの中には
心が痛いと疲れてきて、結局辞めていく。
そんな現場もまたあるのです。
キチンとしてきた施設までもが横並びに見られ
てしまうのです。

人が離れていくには理由があります。
人が集まるにもまた理由があります。

新聞広告では残念ながら施設現場の良し悪しは
分かりません。だから現場を見られたら時に
キチンとしてきたかどうか?で本質が見抜かれ
選ばれるのだと思う。

利用者さんは残念ながらサービスや施設を
選べるはずなのに選べない現実が殆ど。

だからやはり現場で行うケアと質を高めて
キチンと知ってもらうことが一番の改善への
近道だと思います。

その努力を惜しまないでほしいです。

そこにいる利用者さんは信頼するスタッフさん
らに頼るしかないのです。施設の良識に委ねる
しかないのです。

だからその思いを汲んで下さい。

残された時間を楽しかったという「思い出」が
最後の時に浮かぶように…

 

放浪後の一言:終わりよければすべて良しって言葉もあるよね


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