新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

出来ること


朝のユニット。

 

テレビが利用者さんを見ているかのように

全ての利用者さんがテレビが見えるように

テレビと向き合っている利用者さんらがいる。

 

せっかく人がいるのに

人と人が話しやすく誘導するのではなく

テレビに相手をさせようとするのは

何故だろう?

 

人が少ない、時間がない、やることがある

そんな理由が間違っているとまでは

言わないけれど

人と人が話せるかも、と思えるような誘導を

してほしいと思います。

 

隣り合わせにしても話とか出来ないし、
認知症だから話が支離滅裂なんです、
何かあったら困ります、大変ですから、

 

どれだけの権限があるのかなと考えてしまう。

 

なぜやってみる前に答えを出せるのかが不思議

何かあったら困ると言うのは、

 

自らのケアに限界を認めているからであり、
自らが考える事をあきらめた証拠

 

目の前の利用者さんに○○になってほしい!

というビジョンすら持っていないスタッフに
果たしてどんなケアとサービスが提供できる
のだろうかと思う。

あきらめたままケアにかかわるというのは

余計な事を考えず決まった事を決まった時間に
こなして、1日を事故なく済めば良しみたいな
やり方になっていくはずです

 

人はどんな状態になっても出来ることがある
のだと思います。

作業が出来る人がすごいのではなく、

それぞれが持つ力を様々な形で表すこと。

それを表すためにスタッフさんらの役割が

あるんだということ。

それをキチンと観て引き出す事の出来るケアを
実践出来るように考えてほしい。

 

テレビを見せるなとは言わないけれど、

安易にテレビテレビとスイッチを入れるのを
ルーチンワークに組み込む前に考えてほしい。

この人が今何を思い、何を考えているのかを!

それをキチンと考えていけば、安易にテレビに
介護をさせようという発想は少なくなるのだと
信じたい。

 

人と人とのかかわりから1人1人の

「出来ること」

をちょっとだけ見つめてほしい。

 

放浪後の一言:出来ることを一緒に考える事からが仕事


About the author

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です