新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

現場が変われない(その3)


最終の3回目。

なぜ変われないのか?

それは

「自分たちのしている事をキチンと相手が納得

してもらえるような説明が出来ない。」

のが大きいのだと思います。

例えば、一人の利用者さんに対して、毎回数分体操をしている。
特に、その状態に合わせて必要な内容をキチンとしている。

しかし、その事を

「体操をやりました」くらいにしか言わないのです。

当たり前なのですが、家族がその一言で全てを理解できるわけがなく、

「体操してくれたんだ」くらいにしか取らないのです。

しかし、スタッフからすれば、手間暇かけて、プランを見て
懸命にやっていたとしたら・・・

「これだけ考えてやっているのに何で分かってくれないの?」

となるわけです。

それにまたこちらのケアレスミスなんかで謝るケースが出ると

「これくらいであそこまで言われなくてもいいじゃない」

となっていくのですね。

こうやって家族と施設の溝は深まっていくわけですが、
これでは困るわけです。だから考えないといけませんね。

そもそも日本人の気質ともいうべき部分で、

さりげなくやっておく。裏方で目立たないようにする。

みたいなものを美徳としている傾向があります。

確かにそれはそれで良いのですが、あくまでこれは関係性が
キチンとできていてお互いがある程度分かっている中での
ことなのですね。

いわゆる、阿吽の呼吸、ってやつです。

見ず知らずの人とではなかなか厳しいわけです。

だから普段の仕事の関係性で問題ない程度だと、

 

さりげなくやる。裏方でサポートする=動いてくれない。やらない。

 

と、とられてしまうケースが圧倒的に多いのだと思います。

だから、そういう言い合いの場での言葉に、

「やってくれてると思っていた」
「やってます!!とわざとらしく言うのは失礼だ」
「ちゃんとしているのに分かってくれない」
「分かってくれなくても私は私で頑張ります」

こんなセリフが蔓延する結果となり、

期間が長くなると辞めていく方も出てくる訳ですね。

あ~もったいない!!って思います。

介護の方は(限定はしないけど)自己PRが苦手な方が多いです。
で、勘違いが生まれているケースもあります。

だから、もっと「伝える力」を学び、訓練し、発信するべきだと
思います。
後から、あれこれと相手に理解を求めるくらいなら、
最初からキチンと分かるように伝える、伝わるようにやっていくべきです。

伝達力が大切だと覚えておいてくださいね。

放浪後の一言:相手に期待をするよりも自ら伝わるようにする方が良いですね


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