最終の3回目。
なぜ変われないのか?
それは
「自分たちのしている事をキチンと相手が納得
してもらえるような説明が出来ない。」
のが大きいのだと思います。
例えば、一人の利用者さんに対して、毎回数分体操をしている。
特に、その状態に合わせて必要な内容をキチンとしている。
しかし、その事を
「体操をやりました」くらいにしか言わないのです。
当たり前なのですが、家族がその一言で全てを理解できるわけがなく、
「体操してくれたんだ」くらいにしか取らないのです。
しかし、スタッフからすれば、手間暇かけて、プランを見て
懸命にやっていたとしたら・・・
「これだけ考えてやっているのに何で分かってくれないの?」
となるわけです。
それにまたこちらのケアレスミスなんかで謝るケースが出ると
「これくらいであそこまで言われなくてもいいじゃない」
となっていくのですね。
こうやって家族と施設の溝は深まっていくわけですが、
これでは困るわけです。だから考えないといけませんね。
そもそも日本人の気質ともいうべき部分で、
さりげなくやっておく。裏方で目立たないようにする。
みたいなものを美徳としている傾向があります。
確かにそれはそれで良いのですが、あくまでこれは関係性が
キチンとできていてお互いがある程度分かっている中での
ことなのですね。
いわゆる、阿吽の呼吸、ってやつです。
見ず知らずの人とではなかなか厳しいわけです。
だから普段の仕事の関係性で問題ない程度だと、
さりげなくやる。裏方でサポートする=動いてくれない。やらない。
と、とられてしまうケースが圧倒的に多いのだと思います。
だから、そういう言い合いの場での言葉に、
「やってくれてると思っていた」
「やってます!!とわざとらしく言うのは失礼だ」
「ちゃんとしているのに分かってくれない」
「分かってくれなくても私は私で頑張ります」
こんなセリフが蔓延する結果となり、
期間が長くなると辞めていく方も出てくる訳ですね。
あ~もったいない!!って思います。
介護の方は(限定はしないけど)自己PRが苦手な方が多いです。
で、勘違いが生まれているケースもあります。
だから、もっと「伝える力」を学び、訓練し、発信するべきだと
思います。
後から、あれこれと相手に理解を求めるくらいなら、
最初からキチンと分かるように伝える、伝わるようにやっていくべきです。
伝達力が大切だと覚えておいてくださいね。
放浪後の一言:相手に期待をするよりも自ら伝わるようにする方が良いですね