新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

現場が変われない(その2)


続きです。
わからない方は前回の、現場が変われない(その1)を
サクッと読んでくださいね。

さて、
とにもかくにも納得をしないとやることはほぼ無いので、
そのためにどうしたら良いのかを考えていきます。

まず、伝える側はどのような事態にも慌てずに根拠だてて
話が出来ないと、やりたくないチームの思うツボです。
決して、感情的にいう事はやってはいけません。

「あ~とにかく丁寧な言葉で対応したらいいんよ!!」
「いちいち反発しなくていいから黙ってやりなさい」

言いたくなる気持ちはよく分かりますけど・・・

だからこういった事をやっていけばどうなっていくのか?
どれくらいの効果が見込めて、作業量がどれくらいなのか?
など、今と比較しての話を相手の頭で理解出来る言い方で
いっていかないとまず聞きません。
ので、その辺りを丁寧に周到に話をしていく事です。

そして、目の前で見せれるものはやってしまうことです。

ある程度の技術と知識があれば良いし、うまく出来なくとも
こうやってやってみることで、可能かどうか?を考える
きっかけになるし、やらなかったらたぶんそうだろう・・・
みたいな感じで何にも今が良くならない。だからこうやって
失敗をしてもいいからやるんです。

くらいに堂々とやっていけばいいのだと思います。

かくいう私も当たり前ですが、出来ない分野は沢山あって、
学んで出来ることもあれば、専門性が高いものはその分野の
方にお願いをするわけです。
ただ、学んでやってみて、うまく行かない時に、それを
伝えてから学んでやっていくと、どの部分ができていなかったか?
の原因を理解することが出来ます。
私はこの原因を理解するという過程が大切だと思います。

現場を変えていくには、その原因を見つけて解決の糸口を一緒に
考えて実践をしていく事であると思います。

ただ残念なのは、その考え方に至るまでになかなか行き着かないこと。

手を変え品を変えて、やりたくない理由を並べ立てて、周囲の同じ
ような職員を巻き込んで皆が言ってるからとかこれ以上言うなら
辞めますとかそういう脅迫じみた事を盾にしてでもやらない。

家族目線で見ていると、
こんな向上心の無い人らに親を任せて大丈夫か?という
不信感しか生み出さないのですね。
その不信感は、日々の業務に多大な影響があるという事にも
気づくことがない。
気づくことがないから、こんな風に言い出します。

「細かいこと、いちいちうるさい家族やわ、、、めんどくさ」

みたいな家族がクレーマーのような言い方ですね。
この地点でチームとしては末期に近づきつつあります。
自分らの薄っぺらい知識と技術を認めることなく、
他人様のせいにする習慣が身についていきます。
そして考えるという事から遠ざかります。

皆さんの施設でこんな事例があったら注意してくださいね。
早めの対処が大きな事故を防ぎますから。

放浪後の一言:認知症も介護も早期発見、早期治療が大切です


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