新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

「うれしい?」


「うれしい?」

利用者さんが喜んでくれるので、、、

現場に入ってるとよく言われる言葉。
毎回、思うが、

本当に?

と言いたくなる事が多い。

この話の対象は提供するサービスに関して、
例えば、

デカいちぎり絵。
毎回同じような問題。
塗り絵(単色、単純なもの)。
誕生日会。
その時に出すケーキなど。

もちろん、全てが喜ばないとは言わないけど
だいたいこの内容のものをどのように提供
するかにそもそも問題があると言うことです。

ちぎり絵に関して→うちの恒例なんです。
恒例だと決めたのは誰?
それ以外にする事がなかったりする。

毎回同じような問題が→何のためにしてるのか
職員が理解をしてるの?ちなみに同じような
問題をする→認知症予防?→一年やり続けて
どれくらい効果があったか説明可能?

誕生日会→そもそも誕生日会?誕生月会?
ケーキを出す(これもだいたい同じものと
決まっている場合が多い)1カ月で何回食べる
のでしょう?せめて種類や品目考えようよ。
祝いされたくない方もいる。その場合、前に
出て話すのは嫌なもんです。前に出ないと
いけないような空気と職員のしつこい押しに
負けて、、、皆様にお祝いされたらやはり
喜ばれてます、、と言うけど、利用者さん
だって気を使うんです。愛想笑い、しますよ。

職員さんの思い込みから、親切の押し売りに
なってないか?せめて考えてあげてほしい。

30代、40代、、、普段の生活の中でそれって
していたのかな?くらいは考えてほしい。

きっとそれって、介護保険を使うようになって
施設に来て、
「うちではこの時間は体操です」
「今日の昼からは○○をします!」
「塗り絵をどうぞ」
「計算問題でもしましょう」

みたいに「施設でさせられて覚えたもの」
ですよね、きっと。
家からそれを最初から持参する人なんて、
やりたい人以外持ってこないはず。

本当に施設に来て何が目的で、何をすれば
喜んでくれるのか?満足してもらえるのか?
認知症予防、機能訓練、精神的に満たされる
などを踏まえて考えてみたら、そんな安易な
選択肢だけにはならないのだと思います。

放浪後の一言(長い):補足をしておくとこれは別に塗り絵やゲームを否定する
ものではないのです。否定をするならハッキリと否定した内容を書きます。
要は考えてほしいのです。安易に塗り絵、計算問題でも・・・ではなくて、
この人は今、何を思い、何を望んでいるのだろう?何を考えているのだろう?
そんな素直な気持ちで利用者さんを見ていけば、その選択肢が自ずと明確に
なってくると思います。
やり方次第である事は十分に理解をしているので読まれる方はその辺りだけ
勘違いせずにいてほしいと思います。

 


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