私と「まちづくり」と「2015年の高齢者介護」【その2】


【その1】からの続きです。※アイキャッチ写真は内容と「ほぼ」関係、今日(平成27年8月27日)の燕市から望んだ夕陽です。

 大変多くの刺激を受けたフォーラムから4か月後の2003(平成15)年6月

厚生労働省の高齢者介護研究会から

「2015年の高齢者介護」※

という報告書が発表されました。

2015高齢者介護1

 

 

※2003(平成15)年6月、高齢者介護研究会(座長:堀田力さわやか福祉財団理事長)が、『2015年の高齢者介護――高齢者の介護を支えるケアの確立について――』と題する報告書(以下、「研究会報告」という。)をとりまとめた。

http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/kentou/15kourei/3.html

高齢者介護研究会は、2004(平成16)年度末を終期とする「ゴールドプラン21」後の新たなプランの策定の方向性、中長期的な介護保険制度の課題や高齢者介護のあり方について検討するため、厚生労働省老健局長の私的検討会として、2003年3月に設けられたものである。医療・福祉の関係団体からの推薦委員ではなく、老健局が依頼した有識者10名で構成された。

 

この報告書は、御存じのとおり、現在盛んに言われている
「地域包括ケアシステム」のもとになった報告書で、12年先を見据えた施策が列挙されていました。

地域包括ケアシステムの姿

その中で、特に注目した点として、

〇「尊厳を支えるケアの確立」に向けて、具体的な方策を講じていくことが求められる。言うまでもなく、介護保険制度は、その中で中心的な役割を果たすことが期待される制度であるが、あらゆる課題すべてが介護保険制度で解決されるものでないことにも留意すべきである。

 

わが国の高齢化は人類史上例のない未踏の領域であり、その対応は社会全体で取り組むべきことは多言を要しない。高齢者自身の取組である自助、人々の支え合いである共助(介護保険制度もまさに共助の一つである)、地方自治体の取組などの公助を適切に組み合わせ、活力ある高齢社会を築いていく必要がある。

 

「そっか・・・」

 

ひらめき
 

「あらゆる課題すべてが介護保険制度で解決されるものでないこと・・・」

「わが国の高齢化は人類史上例のない未踏の領域であり、その対応は社会全体で取り組むべきことは多言を要しない。」

という部分には、とても感銘を受けて、自分の進むべき方向性が見えた気がしました。

ただ私個人は、この年は、20代最後の年で、初めて父親になり、勤労学生(放送大学)最終学年で卒業研究に追われていた時期で、しかも、居宅介護支援事業所の管理者として、「減算」と「実地指導」の恐怖と戦いつつ・・・

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なかでも一番つらかったのは、長男の夜泣き・・・

 

yonaki

 

・・というような、キレイゴトは、ただひたすら修行の毎日でした(涙)

日々の業務と育児な日常で忙殺されて、
「2015年はどうなっているんだろう・・」と想像もつかないまま迎えた

今年2015年・・・

ありがたいことに地域包括支援センター職員として、「地域包括ケアシステム構築」というミッションに
本業で向き合わせていただいていますが、

現在も

「あらゆる課題すべてが介護保険制度で解決されるものでないこと・・・」

「わが国の高齢化は人類史上例のない未踏の領域であり、その対応は社会全体で取り組むべきことは多言を要しない。」

「まちづくり」、「ソーシャルアクション」

ここの部分に自分なりに向き合って行きたいと思っています。


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