どうも‼福祉用具オタク、バガボンド・テルこと、徳橋です。
認知症の人の「実際とは異なる思い込み」に対して、説得を試みている方がおられます。
「しっかりして欲しい」「ナンとかしてあげたい」等、その人なりに認知症の人のコトを考えての行動だと思うのですが・・・。
残念ながら、説得するという行動に良い結果が望めません。それどころか望ましくない結果となることが容易に予想できます。
人は、自分自身が、聞きたいように聞こえ、見たいように見えるのです。人それぞれで聞こえ方も見え方も、感じ方だって異なるのです。
「はなこさんじゅうにさい」あなたはコレをどう読みますか?
①花子、三十二歳。でしょうか?それとも②花子さん、十二歳。でしょうか?
①だと考えた方が、②だと言っている方に対して、コレは①なんです。②は間違いです。と、説得したところで、望ましい結果は、期待できません。
お互いが険悪な感じになってしまうようなコトが容易に予想できます。
それよりも、相手の見方、考え方を受け止め、理解を示した方が、建設的で、望ましい結果となりそうな気がしませんか?
人間は、忘れる動物です。が、感情は忘れ難いのです。
どのような理由で険悪な感じになったのかは、忘れても、険悪な感じになったコトは忘れません。
認知症だろうが、無かろうが、同じです。ま、当然ですが・・・。
相手の考え方に従え。というコトではありません。
相手の見方や聞こえ方、考え方に理解を示す。「へェ~、そういう見方、考え方もあるのですね。」となれば、相手もこちらに歩み寄って来てもらえる可能性が高くなるのです。
説得しても、疲れるだけです。
後が大変になるだけなのです。