どうも‼福祉用具オタク、バガボンド・テルこと、徳橋でございます。
前の回で、とある方から、おほめの言葉を頂戴したので、嬉しくなっての第二段です。
「自分でできる」「自分でする」ということは普段、我々が気にすることもなく、当たり前のように行っていますが、加齢や廃用性などによる筋力低下で、「いつの間にか」、怪我や病気など何らかの原因で、「いとも簡単にあっけなく」、出来なくなってしまう事もあります。
そのような状態になったとき、無理・無茶をして「できない」ことを「する」と、転倒・骨折など大きな怪我につながり、さらに動けなくなってしまう。又は、諦める・諦めざるを得ない状態になってしまい、動かなくなることで更に動けなくなってしまう。などという「二次災害」をおこしてしまう方が多いようです。
動かすことができない。又は、動かし難くなった身体の代わりとなったり、助けとなったりする自助具や福祉用具などと言われる道具を、本人に合った、使用する目的に合った道具を使用することで、「できない」を「できる」に、「したい」を「している」に変えることも可能なのです。
そんなステキな道具たちを紹介します。前回は、車椅子だったので、今回は、歩行器にします。
『歩行器』それは、怪我や病気、加齢による廃用性の下肢筋力低下や姿勢の崩れ等、何らかの原因により、歩行動作に支障のある方が使用する道具です。
歩行器は、シルバーカー、ショッピングカートと似ているモノもあり、混同されてしまうコトも多々あるようです。
歩行器は、歩行に支障はない人が、重い荷物を運ぶ際に使用するシルバーカーやショッピングカートとは異なり、歩行に支障がある人の歩行を補助する道具です。
歩行器の紹介や説明をすると、『歩けなくなったら使う』『まだ使用するには及ばない。まだまだ頑張れる。』等とおっしゃる方が非常に多いです。杖と同じように『歩行器使用は屈辱』『恥』と、思われる方が多いです。実際に歩行器が必要であっても頑なに歩行器を使用ない。
歩行器を使用するコトで、歩行できる期間を延ばすことができる。という、せっかくの機会を逃してしまう人の多いこと多いこと。幸運の女神は、ワカメちゃん?のように後ろ髪はなく、前髪しかないので、後から、つかもうとしても、つかめないようですヨ。
歩行器を使用するコトで得られる効果は、幾つもありますが、最大の効果は、歩行時の姿勢を適切な状態に保つことができる。コトだと私は考えます。
人は懸命に歩こうとすればするほど、前のめりの姿勢になりなす。腕や足に余計な力が入ります。前のめりとなってしまうことで、バランスが悪くなるので、転倒しないようにバランスを取ったり、姿勢を制御するために力を使ったりしなければなりません。
力を使えば、それだけ疲れます。疲れると余計に姿勢が崩れ、姿勢が崩れた分だけ、余計に力を使う必要が出てきます。スグに疲れたら、「楽しめない」「楽しめる時間が少ない」となり、「楽しい」より「大変・疲れる」が勝れば、出来ることもしなくなって当然だと思います。
屋内外や使用する目的で異なる多種多様な歩行器があるのです。
屋内用で小回りが効く歩行器、腰掛けたまま足こぎもできる歩行器、普段は歩行器として、イザという時には車椅子としても使用できる歩行器(あくまで歩行器です。普段から車椅子として使用することはお勧めできません)、スーパーやコンビニなどで、レジカゴを載せ買い物できる歩行器、と、その人に、使用目的に合わせることができるよう色々と用意されているのです。
礎の「Rec01」は、使用する側の「使い勝手の良さ」が重視された歩行器です。
腰曲がりの方には、前腕支持型歩行器がオススメです。
前腕支持型歩行器といえば、私のお気に入り、「ラビット」!!大変お世話になっております。
介護保険でレンタルできる前腕支持型歩行器に、身長が高くない人でも使用しやすくなるよう、高さがもっと低い商品がレンタルメニューに加わるコトを祈っております。
他にも、脳卒中の後遺症などによる「片麻痺」といわれるような症状がある方用の歩行器
病院や施設などの機能訓練の現場で活躍する歩行器
キッズ用しか無いようですが後方支持型歩行器
これから出てくるであろう電動歩行器にも期待しています。
これら便利な快適な道具を使用することで、人生の最後のときを迎えるまで「自分らしく」居ていただきたい。自分らしくありたい。と、私は思っています。