新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

福祉用具と自立度向上の関係について その2


どうも‼福祉用具オタク バガボンド・テルこと徳橋です。

介護支援専門員として働いている中で、利用者側から相談を受け、介護サービスを提案した際、却下されてしまう率が高いのは、なんといっても住宅改修です。

確かに「まとまったお金」が必要なので、躊躇されてしまう気持ちも大変よく解るのですが、〇〇ができたら楽しいですよね。見ている側も嬉しいですよね。〇〇をしてもらえたら介護者家族は助かりますよね。等々、アノ手コノ手で、懐柔しよう、私の話を聞いてもらおう。と、様々な工夫を凝らしてきました。

その結果、見事に懐柔策がハマったのか、もともと必要性を感じていたのか、住環境整備(住宅改修や福祉用具の活用)が、ある程度満足にできたな。と、思えるケースでは、その後の経過が良好に進むことが非常に多く、私の力不足で、残念ながら住環境整備実施に至らないケースでは、転倒してしまう危険が高いにも関わらず、歩行して転倒してしまう。徐々に動きが悪くなり動けなくなってしまう。ということを多く経験してきました。

私が「怖いな」と思うのは、転倒などの怪我や脳卒中などの病気で動きが悪くなってしまうことよりも、病院入院中に動きが良くなりつつあった方が、退院後、自宅へ帰ってから動きが悪くなってしまう。という「二次被害」とでも言うべきことです。

反対に「スゴイな」と思うのは、人間の可能性(欲深さ?)とでも言うべきことです。例えば、何らかの原因で、歩けなくなり、トイレへ行けず紙オムツへの排泄を余儀なくなされた方が、ポータブルトイレへ行けるようになると、今度は「どうしたらトイレへ行くことができるのだろう?」と考え、機能訓練への取り組みを熱心に行なう。で、トイレへ行けるようになると、次は「外出(通所サービスのことではない)したい。」と、考えるようになる。

住環境整備実施者の全員が、このように元気になるとは言えませんが、かなりの確率で似たような事が起こるのです。ちなみに要介護で表すと、最初の状態が「要介護3か4」で、終わりの方は「要介護2(もしかすると1)」くらいだと思います。

介護度が下がってしまい、楽しみにしていたデイサービスの利用回数を減らさなければならなくなった。という方も過去におられた。というオチも付けたところで、次回へ続く!!

 


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