新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

私が「福祉用具オタク」になったワケ  その1


どうも福祉用具オタク、バガボンド・テルこと徳橋です。

今回は、少し私のことについて書き記します。

当たり前ですが、私も最初っから福祉用具に詳しくなく、さほど興味もありませんでした。

そんな私が何故、今に至るかといいますと・・・ナイショです!!キャーッ恥ずかしい!!

始まりは、先輩ケアマネージャーOさんとの出会いでした。1cmまでへもこだわる方で、「車椅子も歩行器もベッドもポータブルトイレもシャワーチェアも高すぎる。高さはいくらでも上げられる。とにかく低く!!」という方で、私は彼女から教えていただくまで「プッシュアップ」「下腿長」という言葉を聞いたことがありませんでした。

さらにその方は、私が介護の専門学生時代、ビデオ教材に出ていたM先生とも「お知り合い」だったのです。驚きでした。

 

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そして、頼れる福祉用具専門相談員さんとの出会い、初めてモジュール型車椅子を見ました。非モジュール型車椅子では身体が傾いてしまう方も肘掛や背もたれ、足置き台を調整すると身体が傾いてしまうことなく座ることができました。感激です。その後も段差解消機や移動用リフト等々、お世話になりました。

 

 

 

住宅改修では、ケアマネージャーの仕事を始めたばかりの頃、時期をほぼ同じくして2件の住宅改修依頼があり、どのようにして良いのか分からず困っているところへタイミング良く「住宅改修に関するセミナー」で、ある建築家さんとの出会いがあり、その後も今日まで続く関係を築いてきました。

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その建築士さんと一緒に「ぼっとんトイレ」(和式トイレで、トイレ床板の下には地面に穴が掘ってあるだけの便槽(?)が見える。用を足すと、たまにオツリがくるのが特徴)を洋式トイレへ変更する工事やトイレへの動線を短くするため壁を抜いちゃった工事、大便用・小便用トイレが別々になっていたトイレを一つの空間に合わせ、便器での立ち座り動作が楽にできるよう洋式便器や手すりの設置を行ない、更にはトイレの前にある廊下を必要時には介助スペースとして活用できるよう3枚引き戸を導入する。等々、一時は「地域のどの工務店より案件を持っている」と、冗談交じりで言われたくらい住環境整備に取り組んできました。

 

 

そこで、感じたのは、「住環境整備実施」は対象者が〇〇し易くなる。ということだけではない。ということです。

例えば「ぼっとんトイレ」のケースでは、単に「和式で使い難いから様式に変え、用を足し易くしたい。」という理由のみではありませんでした。確かに主要因は、「排泄し易くしたい。」だったのですが、住宅改修には助成金が支給される。といっても「まとまったお金」が必要となるのです。このケースでも、改修費用がネックになり、対象者は迷い始めました。

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そのとき私は思い出しました。以前にその方から「孫が遊びに来た時に「トイレが怖い」とトイレで用を足せず、外のU字溝で、用を足している。」そのことも要因の一つとなってか息子家族があまり遊びに来ない。」と、聞いていたので、「トイレを様式にすることでお孫さんも来るようになるのではないか」と、私はその方の背中を押し改修工事実施となりました。実施後、ホントに孫が今までより多く遊びに来るようになったのです。

 

 

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住環境整備は、家族関係までも改善してしまう可能性があることを思い知らされたのです。

 


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