新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

介護保険サービス利用負担割合が2割となった方へ  その2


どうも!福祉用具オタク バガボンド・テルこと徳橋でございます。

今月から介護負担割合(介護サービス利用すると負担しなければならない費用)が1割から2割となった方がおられます。今回はこれまでと変わらず1割負担だった方も次回の制度改定では、今回よりも多くの方が「2割負担」となってしまうことが、誰でも容易に予想できます。

今月から2割負担となってしまう方々は「介護サービスの利用を控える」という傾向にあるようです。つまり、費用面の問題で「今までは週3回、叉は週4、5回利用していたデイサービスをホームヘルプサービスを週1回や週2回に減らそうか」と、考えるのです。当然のことと思いす。が、中には「背に腹は変えられない」と、今までの介護サービス利用割合を維持する。という選択をなされた方も少なくないのではないかと思います。

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介護は綺麗ごとで済まされるものでも楽でもありません。介護度の軽い・重いに関わらず、いずれの場合も介護は大変なのです。

そこで、私は皆さんに「住環境整備の実施」を提案いたします。

つまり、住宅改修や福祉用具の活用等の住環境整備実施により、被介護者自身でできることを増やすのです。当然、被介護者自身の出来る事が増えることにより、介護者が介護する割合が減るのです。(中には「できる」といっても適切にできない場合があり、返って見守りが多くなることもございます。特に認知症の方にその傾向がございます。ご注意ください。)

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実は、介助を受ける側は、「介助を受けなければならない」でも「介助は受けたくない」という心のバリア(精神的苦痛)があるのです。なので、「自分ではできない」と、分かっていても、たとえ家族だとしても「人に頼めない(頼みたくない)」と、自分でしてしまい、後片付けに時間と労力がかかってしまう。という状況も発生してしまうのです。

 

住環境整備実施により、自分で出来ることが増えることで、介護者・被介護者の双方に良い結果が訪れることでしょう。

「自宅で入浴できないからデイサービス利用している」という方は、このあとでアップされる「福祉用具 入浴編」をご覧いただくことをオススメいたします。自宅で入浴できることでデイサービス利用にかかる費用を抑えられる他にメリットがいくつかございます。

com03_02デイサービス利用にかかる費用を抑えられる他に「夜間不眠」「夜間頻尿」が改善できる可能性もございます。また、家族に迷惑をかけずに自宅で入浴できる。という満足感・安心感、を得られる。入浴するためにデイサービスへ行かなければならない。という疎外感・孤立感を軽減できます。いずれも「ほんの些細なこと」なのかもしれません。が、その「ほんの些細なこと」が、その後の被介護者を含めた介護者家族の行く先を大きく変えることになる可能性は大きいのです。

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入浴だけに留まらず、排泄面や外出面においての住環境整備、食事面においての住環境整備実施等、日常生活の様々な場面で「適切」な住環境整備実施が行われることで、「その方」の「その家族」の生活を一変させるほどの変化を生み出すことができる。「住環境整備」には、そんな可能性に溢れているのです。

皆さんいかがでしょう?住環境整備実施について見直してみてはいかがでしょうか?

 

と、ここで注意が必要です。住環境整備は「手すりを取り付ければ良い」などという単純なものではございません。「その人が使いやすい手すりを取り付ける」必要があるのです。住環境整備実施には「介護支援専門員」や「福祉用具プランナー(福祉用具専門相談員)」、「理学療法士や作業療法士、言語聴覚士」、「建築士」等々のチーム形成が欠かせません。チームによるアプローチには「時間がかかる」というデメリットがございます。しかし、チーム形成ないまま住環境整備実施すると「必ずと言って良いほど失敗するのです」

チーム形成による住環境整備実施により「楽チン介護」を皆様方家族で実現しませんか?

 


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