家族の面会こそ最高の薬


ある80歳代の男性が「子供の頃大病で入院した時に、仕事を終えた母が毎日面会に来てくれました。近所の子供も同じ病気で入院していましたが、お金持ちの家なので、毎日24時間、家政婦が来ていました。それでも、私のほうが、周りが驚くほど早く回復しました。医者は『お母さんの愛情のお陰だね』と言っていた」と話されました。この話を聞いた私は、家族の面会こそが最高の薬だと再認識しました。

奥様が介護施設に入所中の男性が「妻は徐々に飲み込みが悪くなり、食事を摂るのが難しくなってきました。毎日面会に行っても声掛けくらいしかできず、すごく歯がゆい」と話されました。この話を聞いた別の男性介護者が「そんなことないと思う、奥さんにとっては一番嬉しいはずだ」と強い口調で話されました。毎日面会に行き、温かい声を掛けられているご主人の優しい気持ちは、奥様に届いているはずです。

病院や介護施設へ面会に来られる家族が少ないのはとても残念です。特にお年寄りは、心身の衰えや病気を患ったという辛い現実と戦いながら、家族の面会を心待ちにしているはずです。


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