混乱の時期 もっと支援を


認知症の介護家族のつどいで「参加者の皆さんのお話を聞いたお陰で、症状が進行した時に『うちもついに来たか』と落ち着いて対処できました」という感想をよく耳にします。その一方で「症状の進行した人のお話を聞き、『いつか同じような道を辿ってしまうのか』と強いショックを受けました」と言う人もいました。

症状の進行には個人差がありますが、どうしても進行してしまうという辛い現実を、家族は頭では理解されています。その一方で、愛する家族が理不尽にも認知症を患い、日々病気と闘いながらも症状が進行してしまう悲しい現実は、受け入れ難いのは当然であると思います。家族に認知症の知識が少なく、関わり方などにも慣れておらず、本人も含めて混乱してしまう初期の段階は「混乱の時期」とも言われ、とても苦しい期間です。

国が策定した新オレンジプランの「認知症初期集中支援チーム」が機能し、初期の家族及び本人への的確な支援が実施されることが望まれています。また、認知症の特効薬の一日も早い実現に向けて、研究者や製薬会社の皆様のより一層の努力を期待しております。

 


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