介護職員不足更なる懸念が


某福祉専門学校にお招き頂き、介護福祉学科の一年生に「介護家族の気持ち」の講義をしました。昼食後の眠くなりがちな時間帯にも関わらず、生徒の皆さんは居眠りせずに話に耳を傾けてくれました。講義後、何名かの生徒からは質問をされ、熱心さが伝わってきて、嬉しい気持ちになりました。

しかし、今年の生徒数は十名ほどという少なさでした。先生によると、「ご覧になられた通りで生徒数が少なく、残念ながら今回で介護福祉学科の募集を中止することになってしまいました。国から『質の高い介護福祉士の養成を』という声を受けており、その声に応えようと精一杯頑張ってきましたが、我々の力不足でした」と肩を落とされました。

私は、決して学校や先生方の努力が足りなかったのではないと思いました。せっかく介護の道を志そうと思った人でも「きつい仕事のわりには給料が少ない」「介護職は離職率が高い」などの声があふれていると、二の足を踏むと思います。介護福祉学科の生徒募集の打ち切りは、介護職員の不足という深刻な問題に更に拍車を掛けるものであると強い懸念をもっています。


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