認知症の人への詐欺防止を


千葉県の医師らが行った認知症患者における詐欺被害によると、被害を受けたり被害にあいそうになったりした認知症の人は、健常者の7.6倍にのぼることがわかりました。認知症の人の理解力や記憶力の低下につけ入るトラブルが多いことが改めて浮き彫りになり、大きな怒りを覚えます。

母親が初期の認知症である息子さんは「母は一人暮らしをしていますが、週末に母の家に行くと、訪問販売で購入した大量の商品が置いてあるのです。驚いて母に聞くと『優しくしてくれる人が来てくれるから、買ったんだ』と喜んでいるのです」という話をしてくださいました。

認知症の人は「徐々に忘れやすくなり、周囲との交流機会が少なくなる」「出来ていた動作が出来なくなる」などの衰えを実感することで、淋しい気持ちに陥ります。その淋しさにつけ込む詐欺行為は許せません。

怪しい訪問販売が出入りしないようにするには、周囲の見守りが必要です。また、電話勧誘などの対策としては、周囲の人が早期に気付いてトラブルを未然に防ぐ為にも、普段から近隣や家族間との交流を深めることが大切です。


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