新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

Vol.10-② 組織運営のキモ 「理念の浸透、そこを具現化しやすくする事業目標等の設定」


中小企業になると、意外に創業の精神につながる「企業理念」を持っていない会社もある。しかし、そこは焦る必要もない。無ければ作るのみである。

企業理念は創業者の思いが強く反映するため、法人によっては哲学的で「よくわからない…」といったところも少なくはない。先に述べた(Vol.10-①参照)ように、目標の「太い幹線道路」を作り走っていくには、より具体的な内容にして目標を掲げていく必要がある。

具体的な内容に変換された目標は、より口語的に復唱できるような内容がより良い。朝礼や申し送り時にそれが唱和できるような形が作れると、日々会社のマインドが刻まれていき、気が付けばそれが雰囲気となって表れる。そういった雰囲気の醸成が、組織の風土を作っていく。

例えば、明朗さの要素が理念にあれば、「わたしたちはいつも大きな声であいさつをします」でも良い。また、地域貢献の要素が理念にあれば、「私たちは日々のサービスを通じ、地域に根ざしていきます」などの、必ず毎日でも復唱可能で、実践可能なものに変えていくことが大事である。

日々の積み重ねが、大きな差をもたらすことは、自明の理である。事業所目標、事業目標等で言葉に変えたものは、日々の積み重ねで、源流となる理念とつながっていく。より具現化しやすい目標で、組織に理念を浸透させていくのである。

 


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