転職して間もない私が、ひょんな事から、新しい介護事業所の立ち上げを任されることになった。
今考えると、「無知である」ということはつくづく恐ろしいと思う。経験を積み、酸いも甘いも嚙み分けた人なら決してできないチャレンジが、できちゃうのであるから。
まず、何もできない私が、この無謀なミッションに挑むにあたり動いたことと言ったら、書店に行き、大ヒットした本「もし高校野球のマネージャーがドラッガーの「マネジメント」を読んだら」(略してもしドラ)を手にし、購入したことだった。
ドラッガーの「マネジメント」は、この後買った。しかし初めは、「マネジメント」を読了する自信すらなかったため、初めはこの「もしドラ」を購入した。当時そう言った人は多かったのではなかろうか。
介護事業所を運営する…人をまとめる…組織を運営する。転職前は会社の末端でしか働いたことのなかった私が、本当にひょんな事からキャリアをスタートさせることになった。
しかしすぐにこの挑戦が、簡単なものではないことに気づかされるまで、そう時間はかからなかった。
続く