新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

Vol.10-⑨ 組織運営のキモ「社内報の発刊(情報発信の源泉)」


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介護事業に限らず、夜勤をはじめ変形労働時間制にて働く業界で情報の共有や、ベクトルを合わせることは本当に難しい。

全員が集まることもままならぬ為、組織運営者はより強い気持ちで情報を伝達していく必要がある。でないと、規律はすぐに破られ、「そんなこと聞いていない病」の人が現れ次々に離反した行動を起こしていく。

残念ながら、承認の欲求や注意を引くことを、マイナスの行動で指し示してしまう人も少なくないのがこの業界である。しかし、経営者をはじめ組織運営に携わる人は、「見えないものを見る」「そこにいなくても知っている」力をつける必要がある。

しかし、そんな特殊能力が人間備わっているわけではない。であればどうしたらよいか。「共通の視点が集まるコンテンツ」を用いて意識の統制をしていくことをお勧めする。とりわけ、社員だけが見る通信、社内報の作成は有効だ。

 

社内報の中身については、いくつかの重要なポイントを押さえていく必要がある。それは、以下のとおりである。

・月次の予定

・個人の取り組みのピックアップ好事例の紹介

・業務連絡的な統一事項の確認

・トップ層の考えを落とす

・時事的・社会的問題について取り上げる

・社内行事の実施紹介

 

こういったことをまとめると、内容の読み応えのあるものが作成できるようになる。そして、必ず最低でも月一回は刊行していくことで、周りが理解し始める。最終的には、読むのを心待ちにしてくれる人まで現れる。こうなればしめたものだ。

 

仲間の活躍や、それが評価されていること、「いっても無駄だ」と思っている対象の上司が、案外いいことを言っているなどのパラダイムシフト、「意外に会社は気にしてくれている」という気持ちの変化など、私自身も経験した感覚として良い効果が出ている。

 

社内報は、あらゆる時間、あらゆる場所で頑張ってくれている組織メンバーに対しての所属・承認欲求を満たし、同じ価値観・視線を共有できるようになる道しるべ。


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